歯に使用されるジルコニアとは?セラミック治療を行うメリット・デメリットを解説

皆さんこんにちは、むかえ歯科・小児歯科です。
今回は歯に使用するジルコニアという素材についてお話していきます。

ジルコニアと聞くとアクセサリーを思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし実は歯の治療にも用いられる素材です。

この記事では、

  1. ジルコニアの特徴
  2. 歯の治療に使用するメリット・デメリット

などをご紹介します。

歯の治療について詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

監修者:迎 和生
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。

歯にも使用されるジルコニアとはどんな素材?

ジルコニアとは、人工ダイヤモンドとも呼ばれる素材です。
主にセラミックやインプラント治療に使用されます。

セラミック系素材の中でも、丈夫で色も白いことが特徴です。
ジルコニアは人体にも優しく安全な素材と言われています。

歯にジルコニアを使用するメリット7選

ジルコニアを使用することのメリットを紹介します。

  1. 丈夫で壊れにくい
  2. 金属アレルギーの心配がない
  3. 見た目が自然で歯になじみやすい
  4. 治療用途が広い
  5. 汚れが付きにくい
  6. 仮止めができる
  7. 奥歯でも使える強度がある

上記7点について解説していきましょう。

【ジルコニアのメリット1】丈夫で壊れにくい

ジルコニアは人工ダイアモンドと呼ばれていることもあり、他のセラミック素材よりも丈夫で壊れにくいです。
余談ですが、スペースシャトルの外壁としても活用されることもあります。

丈夫なジルコニアは、力が掛かりやすい奥歯の詰め物・かぶせ物に向いています。

【ジルコニアのメリット2】金属アレルギーの心配がない

ジルコニアは金属が含まれていない素材です。
そのため金属アレルギーの心配が少ないです。

金属の成分が歯茎へと溶け出し、歯周組織を黒ずませるようなこともありません

▼歯茎が赤黒くなる原因を知りたい方はこちら▼
>>歯茎が赤黒いと危険?症状の5つの原因と治療法を解説

【ジルコニアのメリット3】見た目が自然で歯になじみやすい

ジルコニアは本物の歯に近い色調や形態で再現しやすいです。
そのため歯の詰め物・かぶせ物によく使われています。

自然な見た目で、審美性が高いのはジルコニアならではの特徴です。

【ジルコニアのメリット4】治療用途が広い

ジルコニアは安全性の高い素材のため治療用途が広いです。
歯科治療では、

  • セラミック
  • インプラント
  • 義歯
  • ブリッジ

などで使用されます。

歯以外では、人工股関節にも活用されます。
体の中に入れて使える素材のため、安心感があります。

【ジルコニアのメリット5】汚れが付きにくい

ジルコニアは汚れが付きにくい素材です。

表面も滑らかで傷が入りにくいことから、ジルコニアは綺麗さを保ちやすくなっています。
変色もしにくいので、他の素材に比べて入れた歯が黄ばんでくるリスクも低めです。

【ジルコニアのメリット6】仮止めができる

ジルコニアは強度があるため、仮止めして歯の様子をみることができます。
その他のセラミックは、基本的に仮止めができません。

【ジルコニアのメリット7】奥歯でも使える強度がある

奥歯は噛む力が最もかかります。
そのため、通常のセラミックは割れる場合もあります。

ジルコニアはセラミック素材の中でも丈夫なことが特徴です。
そのため奥歯でも使用できます。

【注意点も】歯にジルコニアを使用するデメリット4選

メリットばかりに思えるジルコニアですが、デメリットもあります。

  1. 割れたり壊れたりする
  2. セラミックの治療費が高額
  3. 装着や取り外しが少々困難
  4. 歯を削る量が多い

注意したいポイントもあるため、事前に確認しておきましょう。

【ジルコニアのデメリット1】割れたり壊れたりする

セラミックの中では丈夫な素材です。
しかし、割れたり壊れたりするリスクはあります。

普段から歯ぎしりの癖がある場合は、マウスピースを着用して歯の負担を軽減させるように気を付けましょう。

【ジルコニアのデメリット2】セラミックの治療費が高額

セラミックは保険が適用されないため、治療費が高額になってしまいます。
特にジルコニアは他に比べると高くなりがちです。

治療費は50,000円~150,000円が相場です。

【ジルコニアのデメリット3】装着や取り外しが少々困難

ジルコニアは他のセラミックに比べても、固い素材です。
そのため、接着や適合の取り扱いが難しいです。

【ジルコニアのデメリット4】歯を削る量が多い

ジルコニアはCADCAMという方法で作成をします。
他のセラミックに比べると歯を削る量が多くなる傾向があります。

歯の厚みが足りないと対応できない場合もあります。

ジルコニアを使用した歯の治療で不安があれば歯科医院へ

今回は歯に使用するジルコニアについてお話しました。
どんな素材なのか、どういった治療に使われるのかご理解いただけたのではないでしょうか。

丈夫で用途も幅広いことがジルコニアのポイントです。
歯の治療について不安やお悩みがあれば、お気軽に歯科医院へご相談ください。

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