【必見】歯が痛いと子どもが言ってきたときに考えられる6つの原因は?応急処置方法も解説

子どもが「歯が痛い」と言っているのに、虫歯が見つからずに困っている親御様もいるのではないでしょうか。お子様の場合、うまく痛みの原因が伝えられないので、他の部分が痛いケースもあります。

そうはいっても、実際に子どもが歯が痛いと言ってきたとき、まったく原因がわからないと不安ですよね。どう対処したら良いのかな?といった疑問も出てくるでしょう。

そこでこの記事では、歯科医院が教える子どもの歯が痛い原因や対処法、応急処置法までご紹介します。

ぜひ参考にしてください!

監修者:迎 和生
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。

子どもの歯が痛い原因

子どもは、口の中に違和感を感じたり痛みが生じると、歯が痛い、虫歯かもしれないと訴えます。子どもの歯が痛い原因は虫歯の場合が多いですが、全てとは限りません。

子どもにとって、どの場所がどう痛いかを説明するかは難しく、歯の痛い原因も様々な要因が考えられます。

ここでは子どもが「歯が痛い」といったとき、考えられる原因を6つ紹介します。

  1. 虫歯
  2. 歯の生え変わりによる痛み
  3. 歯が折れたり欠けたりした痛み
  4. 口内炎による痛み
  5. 中耳炎による痛み
  6. 知覚過敏による痛み

【原因1】虫歯

子どもの歯が痛い1番の原因として、虫歯が挙げられます。

歯の1番外側にエナメル質があり、その次に象牙質・神経があります。このエナメル質に穴が空き、象牙質や神経に刺激が加わり痛みを感じるのです。

子どもは大人に比べて歯の主成分が少なく弱いため、虫歯になりやすいです。日頃から予防しましょう。

▼幼児の虫歯に関する豆知識▼

>>幼児の虫歯は治療すべき?虫歯予防のためにするべきことは?

【原因2】歯の生え変わりによる痛み

子ども特有の、歯の生え変わりによる歯痛の場合もあります。

乳歯がグラグラしたり、下から生えてくる永久歯に神経が圧迫されたり、抜けそうな乳歯の周りの歯茎が炎症を起こすことによって大きな痛みを感じることも。

歯が動き出したもなかなか抜けない、あまりに痛みが強い場合は歯科医に相談しましょう。

▼乳歯が抜ける順番や生え変わりに関するコラム▼
>>【歯が抜けない】乳歯の抜ける順番は?永久歯の生え変わりに関する疑問を解決

【原因3】歯が折れたり欠けたりした痛み

何かの理由で顔面を強打して、歯が欠けたり取れたりすることも少なくありません。歯の欠けが歯髄に達すると、歯痛が起こります。

痛みがひどい場合には鎮痛剤を服用したり患部を冷やすなどの応急処置を取りましょう。

また、痛みが無い場合でも虫歯や細菌の感染を防ぐためにも、なるべく早く歯科医院に受診しましょう。

【原因4】口内炎による痛み

子どもが歯の痛みを訴えていても、実は口内炎による痛みだったという場合もあります。

成人でも悩まされる口内炎の痛みですから、子どもにとっては強いストレス。

歯の痛みの原因を探るため、口内炎の有無を確認するのもこのような理由があるからです。

▼口内炎など歯ぐきの腫れがある時の原因をチェック▼
>>【応急処置も】子どもの歯茎の腫れはどうしたらいい?原因・対処法を徹底解説

【原因5】中耳炎による痛み

中耳炎にかかると頬や耳の付近に痛みを感じます。

このような痛みを歯の痛みと勘違いする子どもも少なくありません。

子どもが頬や耳の付近を痛がっていることがわかれば、発熱の有無も確かめて早期に受診しましょう。

【原因6】知覚過敏による痛み

大人に多いイメージのある知覚過敏ですが、年齢に関係なく起こるものです。

知覚過敏は、エナメル質が傷つき、象牙質がむき出しになったことで飲食による痛みを感じます。成長過程にある子どもの歯は、まだエナメル質が弱く知覚過敏を起こしやすいのです。

知覚過敏を予防するには、歯を強くブラッシングしない、極度に冷たい・熱いものを避けるなど工夫をしましょう。

子どもの歯が痛い場合の応急処置

次に、子どもの歯が痛い場合の応急処置を以下の4つご紹介します。

  1. 患部を冷やす
  2. 汚れを取り除く
  3. 小児用の鎮痛剤を服用
  4. 救急病院に行く

1.患部を冷やす

濡れたタオルや保冷剤、タオルで巻いた氷などで患部を冷やしましょう。

冷やすことで血流を抑え、痛みを和らげられると言われています。

ただし、急激に冷やしたり冷やしすぎには注意しましょう。

2.汚れを取り除く

痛い歯を見つけて、汚れを取り除くだけで痛みが和らぐ場合もあまりす。

子どもの歯は大人よりも隙間があり、歯と歯の間に食べものが挟まりやすくなっています。

それにより神経が圧迫されて痛みを感じる場合があります。

ですので、口の中を清潔にし痛い歯の汚れを取り除き、虫歯なのか挟まっているものがあるのかを確認しましょう。

3.小児用の鎮痛剤を服用

上記の応急処置でも痛みが治らない場合は、可能であれば小児用の鎮痛剤を服用しても良いですね。

市販のものを使う場合でも必ず小児用の薬を使用しましょう。

薬を服用する際は、服用方法などをよく読んで使用してください。

4.救急病院に行く

痛みがひどい場合や患部が大きく腫れている場合、原因がわからない場合は夜間や休日も受診可能な歯科医院や、救急病院に行くと良いですね。

中耳炎などわかりづらい場合もありますし、痛みを放置して悪化する場合もあるので状態が悪いときは救急病院に行きましょう。

子どもの歯が痛い時にやってはいけないこと

次に子どもの歯が痛いときにやってはいけないことを4つご紹介します。

  1. 痛い部分を触る
  2. お風呂に入ったり激しい運動をする
  3. 熱いもの冷たいものを食べる
  4. 放置する

1.痛い部分を触る

歯の痛い原因がはっきりわからず、とりあえず痛い部分を触ると細菌が入ったり悪化する場合があります。

痛い時はできるだけ触らず対処しましょう。

2.お風呂に入ったり激しい運動をする

お風呂に入ったり激しい運動をすると、血行が良くなり痛みが増します。

応急処置などで痛みが引いた場合、動きたくなる子どももいると思いますが、痛みがとれるまでは安静にさせましょう。

3.熱いもの冷たいものを食べる

熱いものや冷たいもの、硬い食べ物などは避けましょう。

歯や口に刺激が強かったり、食べ残りが歯に挟まりさらに痛みが増す場合があります。

柔らかくなるべく常温のものを食べるようにしましょう。

4.放置する

虫歯で痛い場合もそれ以外の場合でも、痛みを放置するのはやめましょう。

症状が悪化したり、危険な状態になる可能性もあるので、必ず対処をするなり病院に行きましょう。

まとめ

子どもにとって歯や口まわりの痛みはデリケートで嫌な問題です。

まずは歯が痛い原因を見て適切な対処をしてあげることが改善にも繋がります。

色々試しても痛がる場合や、原因が見てわからない時などは、すぐに歯科医院を受診してください。

気になることや、少しのことでもお気軽に当院の小児歯科にご相談ください。

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