皆さんこんにちは。
むかえ歯科・小児歯科です。
今回は、歯が痛くて眠れないときの対処法について解説していきます。
夜中にお口のトラブルがあると不安ですし、何より眠れないほどの痛みは心的負担も大きいでしょう。
歯科医院も空いていない時間だと、どうやって対処していいか分からない方も多いと思います。
そこでこの記事では、歯が痛くて眠れないときの対処法を4つ紹介します。
痛みの原因から分かりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。
歯が痛くて眠れないときの対処法5選
歯が痛くて眠れないときは、主に以下5つの対処法を試してみてください。
- 患部を冷やす
- 市販の痛み止めを飲む
- 痛みが治まるツボを押す
- 口内を清潔にする
- 歯科医院の夜間診療を受ける
それぞれの方法について、順番に解説します。
【対処法1】患部を冷やす
1つ目の対処法は、患部を冷やすことです。
血流の流れが緩やかになり、痛みが緩和しやすくなります。
冷却シートを貼ったり、氷を巻いたタオルを当てたりすると良いでしょう。
【対処法2】市販の痛み止めを飲む
どうしても我慢できないなら、痛み止めを飲むのもひとつです。
ただし、効果が出るまでには時間がかかります。
そのため、即効性は期待できないでしょう。
【対処法3】痛みが治まるツボを押す
患部を冷やすものや痛み止めがない場合は、ツボを押しましょう。
合谷(ごうこく)と呼ばれる、親指と人差し指の間にあるツボを押すことで痛みを緩和させる効果が期待できます。
【対処法4】口内を清潔にする
口内を清潔にすることで、痛みが和らぐことがあります。
炎症を抑える効果が期待できるからです。
具体的には、歯磨きやうがいをして患部を清潔にしましょう。
【対処法5】歯科医院の夜間診療を受ける
患部を冷やしたり、市販の痛み止めが効かなかったりする場合は、歯科医院の夜間診療を受けるのも1つの手段です。
日中に受診するよりは費用はかかるものの、応急処置をしてくれるため、痛みが治まる可能性があります。
しかし、夜間診療でおこなうのはあくまでも応急処置です。
根本的な痛みの解決のためには、一般外来にて治療を受けましょう。
眠れなくなるほど歯が痛む3つの原因
眠れなくなるまで歯が痛くなると、原因も気になる方もいると思います。
主な要因は下記3点です。
- 虫歯
- 親知らず
- 三叉神経痛(さんさしんけいつう)
それぞれの原因について、解説していきます。
【歯が痛む原因1】虫歯
まず考えられる原因が虫歯です。
虫歯が進行すると、歯髄と呼ばれるところに炎症が起きます。
痛みで眠れないほどの痛みは、神経まで症状が進行している状態が考えられます。
▼虫歯の段階について知りたい方はこちら
>>【早期治療がカギ】虫歯には段階がある?進行状況別に治療内容を紹介
【歯が痛む原因2】親知らず
親知らずは、智歯周囲炎(ちししゅういえん)によって痛むことがあります。
智歯周囲炎は、親知らずの周辺に起こる炎症のことです。
親知らずがまっすぐに生えてこないと、前の歯との間にすき間がでて、汚れが溜まりやすくなります。
その結果、細菌が増え炎症が起きてしまいます。
▼親知らずが痛む原因を知りたい方はこちら
>>【放置は危険】親知らずが痛い原因4選!抜歯すべき2つのパターンを紹介
【歯が痛む原因3】三叉神経痛(さんさしんけいつう)
虫歯や親知らず以外の原因には、三叉神経痛(さんさしんけいつう)の可能性があります。
顔の皮膚と、口の中の粘膜、歯と歯茎の感覚を司る神経が「三叉神経」です。
三叉神経痛は、顔面の表面を刺すような、あるいは電気が走るような、するどく激しい痛みを感じます。
市販薬を飲んでも歯の痛みに効かないのはなぜ?
歯が痛くて眠れないときの対処法として、市販薬を服用することが挙げられます。
しかし、場合によっては効果が感じられない場合があります。
主な原因は、以下のとおりです。
- 虫歯が進行して神経にまで達している
- 細菌により歯茎が強い炎症を起こしている
- 歯の神経が腐ったことで強い炎症を起こしている
このような症状では、市販の痛み止めを飲んでも効果を感じられません。
薬を使用しても痛みが止まらない場合は、早めに歯科医院で治療を受けましょう。
朝になって歯の痛みが治まっても歯科医院へ
朝になって痛みが治まっても歯科医院へ行きましょう。
放っておくことで、さらに症状が悪化してしまうこともあるからです。
診断をしてもらい、早めに治療を受けるようにしましょう。
なお、再発しないように定期健診も心がけることが大切です。
歯が痛くて眠れないなら歯科医院へご相談ください
今回は、歯が痛くて眠れなくなるときの対処法を解説しました。
本記事で紹介したものは、あくまでも応急処置でしかありません。
そのため、痛みが治まっても早めに歯科医院で状態を診てもらいましょう。
そのままにしておくことで、症状がさらに悪化してしまうことも考えられます。
眠れなくなるほどの痛みを感じたら、歯科医院へご相談ください。
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