皆さんこんにちは。
むかえ歯科・小児歯科です。
今回は、高校生の歯周病についてお話します。
「若いからお口の病気は発症しにくい」と考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし、高校生でも歯周病になる可能性は十分ありえます。
この記事では、高校生が歯周病になりやすい理由や予防方法などを解説します。
歯周病を放置すると、歯がぐらつき、最終的には歯が抜けてしまう場合があります。
若くして歯をなくしてしまう原因にもなるため、ぜひコラムを参考にして歯周病を防ぎましょう。
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。
高校生が歯周病になりやすい3つの理由
高校生は、以下の理由から歯周病になりやすいです。
- 生活習慣が変化しやすいから
- 歯磨きの習慣が乱れやすいから
- ホルモンバランスが崩れやすいから
順番にみていきましょう。
【理由1】生活習慣が変化しやすいから
高校生は、部活動や試験勉強などにより生活習慣の変化が大きい時期です。
たとえば、試験勉強を夜遅くまでおこなうと、疲労が溜まりやすいです。
結果、免疫力や唾液の分泌量の低下をまねき、歯周病になりやすい状態になります。
生活習慣の変化が大きい高校生こそ、歯周病にならないよう注意が必要です。
【理由2】歯磨きの習慣が乱れやすいから
お口の健康を保つためには、1日3回のブラッシングが好ましいです。
しかし、ライオンの調べによると、高校生の歯磨きの回数は2回が多いというデータがあります。
さらに、3人に1人が「歯磨きをせずに寝てしまうことがある」と回答しています。
就寝中は唾液の分泌量が減り細菌が繁殖しやすくなるため、歯周病になるリスクが高くなります。
【理由3】ホルモンバランスが崩れやすいから
高校生は、思春期の影響でホルモンバランスが崩れやすい時期です。
特に、女性は注意が必要です。
女性ホルモンの分泌が増えるため、歯周病になりやすい状態になります。
高校生でもできる歯周病の予防方法4選
高校生でもできる歯周病の予防方法は、以下のとおりです。
- 歯磨きを徹底する
- 歯間ブラシやデンタルフロスを使う
- 規則正しい生活を送る
- 歯医者で定期検診を受ける
これらの方法は、歯周病以外の病気も防ぎお口の健康を保つことにもつながります。
ぜひ参考にしてみてください。
【予防方法1】歯磨きを徹底する
歯垢が残ると、歯周病になりやすいです。
そのため歯磨きを徹底して、歯周病を予防しましょう。
お口の健康を保つためには、毎日3回の歯磨きが好ましいです。
特に、就寝前は10分間を目安に、念入りなブラッシングが大切です。
なお、昼休みに歯磨きができない場合は、水やマウスウォッシュなどでゆすぐようにしましょう。
歯磨きには劣りますが、お口の汚れを軽減する効果が期待できます。
▼マウスウォッシュの活用方法について知りたい方はこちら▼
>>歯周病を予防にマウスウォッシュは効果的?デンタルリンスとの違いや使い方を解説
【予防方法2】歯間ブラシやデンタルフロスを使う
普段の歯磨きに加えて、歯間ブラシやデンタルフロスを使いましょう。
歯ブラシでは届かない、歯と歯の間の歯垢を除去できます。
口臭予防にもつながるので、お口の臭いが気になっている方もぜひ歯磨き後に取り入れてみてください。
▼歯間ブラシやデンタルフロスの使い方を知りたい方はこちら▼
>>フロスと歯間ブラシは両方使うべき?特徴や使い方を解説
【予防方法3】規則正しい生活を送る
高校生が歯周病を予防するためには、規則正しい生活を送るのが好ましいです。
体の免疫力が落ちるのを防げます。
具体的には、間食を減らしたり、できるだけ夜更かしを避けたりします。
無理のない範囲で規則正しい生活を心がけましょう。
なお、規則正しい生活は、体や心の健康を保つ効果も期待できます。
【予防方法4】歯医者で定期検診を受ける
歯医者の定期検診に行き、歯やお口の状態を診てもらいましょう。
歯周病だけでなく、虫歯の早期発見につながります。
また歯医者でおこなう歯のクリーニングでは、歯磨きでは取り切れない汚れを除去できます。
そのため、歯周病の予防効果が期待できます。
定期検診は、3ヶ月に1回のペースが好ましいです。
高校生でも予約は可能なので、ぜひお近くの歯医者に問い合わせてみてください。
高校生の歯周病の治し方は歯医者で治療を受けること
歯周病は、自力では治せない病気です。
そのため、歯科医院での専門的な治療が必要です。
ネット上では、自力で治す方法が紹介されている場合があります。
たしかに、歯磨き粉や飲み薬などは、歯周病の症状を一時的に抑える効果は期待できます。
しかし、病気が治ったわけではないので、根本的な解決にはいたりません。
歯医者で受ける歯周病の治療では、原因となっている歯垢や歯石を除去します。
スケーリングという、歯の表面や根の表面の歯垢歯石を機械で取り除く方法です。
さらに症状が悪化してしまうと、手術が必要になる場合があります。
体に負担がかかってしまうため、歯周病かなと感じたら早めに治療を受けることが大切です。
歯周病が不安な高校生はまず歯医者に相談しよう
高校生でも、歯周病になる場合があります。
特に生活習慣の乱れにより、歯磨きの回数が減ると発症する可能性が高いです。
歯周病を予防するためには、1日3回の歯磨きに加え、規則正しい生活や歯間ブラシやデンタルフロスの併用が大切です。
また、お口の健康を保つなら、3ヶ月に1回程度の定期検診を受けましょう。
セルフケアでは取り除けない歯垢を除去できたり、歯周病の早期発見につながったりします。
「歯周病かどうか不安」という高校生の方は、ぜひお近くの歯科医院に相談してみてください。
※コラムをご覧いただいた方からのご連絡が増えており、治療が必要な方のお電話が繋がりにくくなっています。当院での治療を検討していない患者様による、ご質問だけのお電話はお控えください。