初期のむし歯の症状と対処法

皆さんこんにちは。

むかえ歯科・小児歯科です。

むし歯というのは風邪とは違って自然に治るものではありません。

一度むし歯にかかってしまうと、病態はどんどん進行していきます。

それだけに、初期の段階でむし歯の発生を自覚することが大切です。

まだ発生して間もない虫歯であれば、失う歯質の量も少なくて済みます。

ここではそんな初期のむし歯の症状や対処法について詳しく解説します。

監修者:迎 和生
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。

初期のむし歯とは

初期のむし歯とは、歯医者さんの中では「初期う蝕」と呼ばれています。

虫歯菌に感染してはいるのですが、まだ歯質の実質欠損を伴わない虫歯で、この段階であればむし歯を削らずに治すことも可能です。

ちなみに、初期のむし歯というのは、歯の表面に白いスポットが現れるため、注意深く観察することで気づくことが可能です。

白い斑点はなに?

初期のむし歯によって生じる「白い斑点」は、むし歯菌によって歯が脱灰されていることを意味します。

「脱灰されている」ということは、「歯が溶けている」とほぼ同じ意味ですが、初期のむし歯では少し特殊な脱灰が起こっています。

それは「表層下脱灰(ひょうそうかだっかい)」と呼ばれる現象です。

表層下脱灰とは、歯の表面のすぐ下の部分だけ脱灰している状態です。

ですから、外から触っても異常は見当たらず、正常な歯質と同じように滑沢な性状を呈しています。

初期のむし歯の対処法

初期のむし歯は、基本的に削る必要はありません。

当院では、フッ素塗布を行うことで、歯の再石灰化を促し、それ以上むし歯が進まないように対処することが多いです。

また、適切なブラッシング指導を実施することで、初期のむし歯が発生した歯を衛生的に保つよう、アドバイスさせていただきます。

まとめ

このように、初期のむし歯には独特な症状が現れるため、意外に気付きやすいものです。

ですから、初期のむし歯の兆候を自覚したら、すぐに当院までご連絡ください。

初期のむし歯に対する適切な対処法をご提案いたします。

※コラムをご覧いただいた方からのご連絡が増えており、治療が必要な方のお電話が繋がりにくくなっています。

当院での治療を検討していない患者様による、ご質問だけのお電話はお控えください。