一般歯科

一般歯科の治療内容

「一般歯科」では、歯の痛みやトラブルに対する治療をおこなっております。

歯の痛みの治療

歯に痛みが出る原因は一つではありません。代表的なものとしては以下のような原因が考えられます。

  • 虫歯
  • 歯ぎしり
  • 親知らず
  • 知覚過敏

そのほかにもさまざまな理由があり、複雑な場合もあります。

当院ではまず歯の状態を確認したうえで、痛みの原因に対処いたします。我慢すると悪化し、痛みが強くなることもございますので、気になる症状がある場合は早めにご相談ください。

歯の神経の治療

お口のトラブルにより歯の根まで症状が進行している場合には、神経の治療もいたします。具体的には、以下のような症状で治療をすることが多いです。

  • 虫歯が重症化したとき
  • 重度の知覚過敏になったとき
  • 歯に亀裂が入ったとき

炎症を起こした神経を放置すると、壊死してしまいます。そのままにしておくと、口臭や歯周炎などの症状を引き起こすリスクも。さらに悪化させないために、神経を取り除く治療をしています。

虫歯の原因と治療について

一般歯科で治療する虫歯について、原因や治療方法を紹介いたします。

虫歯の原因

虫歯には原因となる菌がいます。これが「ミュータンス菌」と呼ばれるものです。

ミュータンス菌は、食事の食べかすから餌となるショ糖を取り込み、歯垢(プラーク)を形成します。さらに、歯垢の中で原因菌がさらに増殖し、ショ糖から酸をつくるのです。
酸によって歯は溶けていき、穴が開きます。
これが虫歯のメカニズムです。

虫歯の進行度

虫歯は進行度合い別に5つのステージに分けられています。

【C0】削る治療の必要ない初期の虫歯

C0(シーオー)とは、初期の虫歯です。 歯の表面のエナメル質が溶けて、濁りが見られる状態のことをいいます。 歯は白濁していますが、痛みを感じないのが特徴です。 C0の状態は、歯を削る必要はありません。 正しいブラッシングによって治癒することがあります。そのため、ていねいな歯磨きを心がけましょう。 さらに、フッ素塗布などにより進行を防ぐ方法もあります。

【C1】歯の表面の虫歯

C1とは、エナメル質が溶けて歯の表面が黒くなった状態。 痛みなどの自覚症状はないですが、C0よりも虫歯が進行している状況です。 C1では、虫歯部分を削ってプラスチック(レジン)を詰めて治療します。 歯を削りますが、進行は浅いため麻酔を使用する必要がないことも多いです。 治療で使われるプラスチックは歯と同じ色にできるので、ほとんど目立たないという特徴があります。

【C2】象牙質の虫歯

C2とは、エナメル質の内部の象牙質まで虫歯が進行した状態です。 冷たいものや甘いものを食べると歯がしみます。 C2の状態は、虫歯部分を削って詰め物(インレー)をして治療します。 ここで使われるインレーは型をとる必要があり、作製には1~2週間ほどかかることも。 完成するまでには仮の詰め物をします。


【C3】神経まで進行した虫歯

C3とは、虫歯が神経にまで達した状態です。 何もしていなくても激しい痛みを感じるので、かなり症状が進行しています。 C3の状態では、神経を取り除く「根管治療」を行ない、針の形をした専用の器具を用います。 治療中はかなりの痛みを伴うことも。 しかし、放っておくとさらに虫歯が悪化してしまうので、ここでしっかりと施術を受けましょう。 根管治療をした後には、「クラウン」と呼ばれる被せものを使用して機能を回復させます。

【C4】歯根に達した虫歯(末期の状態)

C4は、神経が死んで、歯根まで虫歯が達した状態です。 末期の容態と考えてもいいでしょう。 ここまでくると、神経が死んでしまっているため、痛みを感じなくなることも。 しかし、この状態をさらに放置すると、根に膿みを持つようになり、強烈な痛みを感じるようになります。 痛みがなくなったからといって放っておくことは危険です。 この段階まで虫歯が進んでいると、ご自身の歯を残すのは難しくなります。症状がひどい場合は抜歯を行い、ブリッジや義歯、インプラントによる治療をおこないます。

▼虫歯の進行段階に関するコラム▼
>>【早期治療がカギ】虫歯には段階がある?進行状況別に治療内容を紹介


根管治療について

歯の神経まで炎症を起こしているときは、根管治療をおこないます。歯の神経とは歯髄という組織のこと。

歯は、外側から、表面のエナメル質、少し柔らかい象牙質、歯髄という順番になっています。
この歯髄には痛みなどの刺激を脳に伝える機能があります。また、歯髄には血管も通っており、水分や栄養を歯に送るのも重要な役割です。

治療は以下の流れでおこないます。


1. 虫歯の部分を削る

虫歯の部分を削ります。 目視やレントゲン、虫歯検知液を使って虫歯の位置を確認し、バーという器具を使って削り、除去します。

2. 神経を取る

次に神経を取っていきます。 歯を削って、神経部分である歯髄を露出させ取り出します。 歯髄を「ファイル」と呼ばれる器具で除去、さらに根管内の神経も取り除きます。奥歯の場合、神経が複雑になっているので、他の歯よりも時間がかかってしまいます。

3. 根管を拡大する

次に根管を拡大します。 根管は神経が通っている管のこと。細く曲がっていて、木の枝別れのように複雑な形態になっています。 根管に薬剤がしっかり詰まるように、根管の外側の壁を削り、太くまっすぐなるように整えます。

4. 根の清掃・消毒をする

根の洗浄・消毒をして、殺菌します。 菌が残っていると、炎症を起こしてしまう可能性があります。完全に無菌化することはできませんが、できる限り殺菌していきます。

5. 根管を充填する

根を綺麗にしたら、次に根管を充填。 根管内に防腐剤などの薬剤を入れて、再び感染しないよう隙間を塞いでいきます。糊のようなゲル状のものや、ガッターパーチャという固形のものを詰めていきます。

6. 歯の土台を入れる

最後に歯の被せ物する際に必要なコアと呼ばれる土台を入れます。これは虫歯が進行してしまい、被せ物をつけられない状態の際に行われる処置です。


▼根管治療の流れや注意点をさらに詳しく解説▼
>>歯の神経を抜くとどうなる?根管治療の流れや注意点を解説


虫歯は自然に治る?

COの段階の虫歯であれば、歯を削らずに治療できることもあります。実は、虫歯でない健康な歯の表面も、日々溶かされているのです。しかし、それと同時に、唾液によって溶けた表面を修復する「再石灰化」が起きています。

COの状態であれば、歯を溶け出しにくくして、再石灰化を促すことで虫歯は改善できることもあります。ただし、COは見た目が健康な歯に近いため見逃してしまう方も少なくありません。

初期のうちに虫歯を見つけ、削らずに治療するためにも、ぜひ定期検診に起こしください。

▼初期虫歯のメカニズムや具体的な治療方法を解説▼
>>虫歯は初期のうちなら削らず治療できる可能性も!悪化させない方法も解説

当院の一般歯科の治療方針

当院は患者様に寄り添った治療をおこないます。
歯でしっかり噛んで食べることは、生きていくために必要です。

噛むことで食べ物が細かくすりつぶされるだけでなく、唾液の分泌も促され、胃腸に消化・吸収されやすくなります。このため、お口は命の入り口といわれるのです。

また歯がないと、話しをする時もうまく伝えられません。歯があるからこそ、はっきりと明瞭に話すことができます。

おいしく食べて、楽しくおしゃべりをするためには、なるべく自分の歯を長く持たせることが大切なのです。

なるべく削らず、歯を残す

歯を失う原因のひとつに、「虫歯」があります。 歯は髪の毛や爪などとは異なり、一度削ると元のようには再生できません。しかし、虫歯の治療は、虫歯菌の感染部分を削って取り除くことです。削るたびに歯には微細なヒビが入って、そこから虫歯菌が入り込んでむし歯が再発しやすくなります。つまり治療をすればするほど、歯がもろくなってしまうのです。 そのため当院では、悪い箇所だけを最低限削り、悪くない箇所はなるべく削らない虫歯治療を行っています。


できるだけ痛くない治療を

痛い治療は、子どもだけでなく大人も怖いものです。当院では、痛みへの恐怖やお身体への負担をなるべく少なくするように工夫しております。

麻酔は針を刺すチクッという感覚が痛いので、まずは歯ぐきにジェルタイプの表面麻酔を塗ります。また、注射を打つ圧力にムラがあると痛みを感じやすいので、電動麻酔器を使って、一定の圧力で麻酔液をゆっくりと注入していきます。その時の注射針も、髪の毛ほどに細い注射針を使用して、なるべく痛みを感じないようにしています。

しっかり麻酔が効いたのを確認してから治療に入っておりますので、ご安心ください。