「子どもの歯を記念に残したいけど乳歯の保存ってどうするのが正解?」
「みんなは抜けた乳歯をどうしているんだろう?」
という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
乳歯を自宅に保存するつもりはないが、どうしたらいいのか困っている方もいるでしょう。
そこでこの記事では、抜けた乳歯の保存方法をしっかりと解説。
- 乳歯が抜けたときの処理方法
- 自宅に保存する場合の洗い方
- 保存するケースの選び方
を紹介しています。
特に、自宅に残したい場合は処理が甘いと虫が湧いてしまう可能性もあるので、ぜひ参考にしてください。
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。
抜けた乳歯は保存する?処理方法
まずは、乳歯が抜けた後の処理方法は、乳歯ケースに入れて保存しておくか、保存せずに風習に習うかになります。
それぞれを比較して、ぜひピッタリの方法を選んでみてください。
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乳歯ケースで保存する
1つ目の方法は乳歯ケースで保存する方法です。
子どもの歯をなくさずに取っておきたい人は、専用のケースを使うのがおすすめ。可愛いデザインのものがたくさん市販されています。
1つの歯だけ入れられるもの、全ての歯を保存できるものがそれぞれあるので、希望に合わせてケースを選びましょう。ハンドメイドする方もいらっしゃいます。
お子様とデザインを相談しながら世界に1つのケースを作れば、思い出にも残りますね。
保存せず風習にならう
もう一つは、保存はせずに風習にならうというものです。
日本には昔から、上の歯が抜けたら縁の下へ、下の歯が抜けたら屋根の上に投げるという風習があります。これには丈夫な永久歯が生えてくることを願う意味があると言われていて、今も風習にならう人も。
お子さんと一緒に願掛けをするのもよいですよね。
欧米ではトゥースフェアリーという妖精がおり、抜けた歯を枕の下に入れておくとコインと交換してくれるというお話もあります。興味がある方はぜひ調べてみてください。
乳歯を家庭で保存するときの洗い方
乳歯を家庭で保存するときは、しっかりと洗って消毒するようにしましょう。
抜けた歯には血や汚れ、細菌が付いている場合があり、そのまま保存すると虫が湧いたり歯が変色したりすることも。
具体的に準備するものと洗う手順は以下のとおりです。
<用意するもの>
- オキシドール
- 歯がつけられるくらいの容器(ペットボトルのキャップなどがおすすめ)
- 歯ブラシや歯間ブラシ
- 除菌シート
- ティッシュ
<洗い方>
- 容器にオキシドールを入れ、半日くらい乳歯をつける
- 歯ブラシなどで、汚れや歯肉をしっかり落とす
- 水でよく流し、除菌シートで拭く
- ティッシュで拭き、よく乾燥させたら保存する
これで完成です。
乳歯をなくさない用に注意しながら、しっかり洗いましょう。
乳歯を保存するケースを選ぶ3つの確認ポイント
次に、乳歯を保存するケースを選ぶときに確認したいポイントは3つ。
- 素材
- デザイン
- 保存できる本数
それぞれ詳しく紹介します
素材
乳歯ケースの素材には、大きくわけて木製とプラスチック製があります。
菌の繁殖を防いで長期保管する場合は、木の中でも桐が良いと言われています。ただし、保管場所に気をつかわないと、ケース自体にカビが生える可能性も。
一方、プラスチックの場合は保管方法には困りません。軽くてリーズナブルでカラフルなものが多いのがメリットでしょう。ただし高級感は木製に劣るので、好みに合わせて選ぶようにしましょう。
デザイン
乳歯ケースのデザインは豊富。
歯の形をしたケースをはじめ、子どもの写真を一緒に保存できるものや、インテリアとしても置けるおしゃれなものまで。誕生日や名前を入れられるサービスもあります。
ずっと保存しておくものなので、お子さんと一緒にお気に入りのデザインを見つけるのも良いですね。
保存できる歯の本数
最後の確認するべきポイントが、ケースに保存できる歯の本数です。
乳歯ケースには、1本だけ残せるタイプと全部の歯を分けて入れられるタイプのものがあります。
全部の歯を保存できるものは大きくなるので、家庭の状況なども合わせて選ぶと良いですね。
乳歯が生え変わるときのトラブルは歯科医院へ
抜けた乳歯の処理方法は人それぞれ。
家庭に残す場合はしっかりお手入れした上で、お気に入りのケースに保存しましょう。
また、歯が生え変わる時期は虫歯になりやすいもの。
抜けた乳歯を大事にするとともに、永久歯も大切にお手入れしてあげましょう。
歯科医院では歯磨きの仕方の指導のほか、痛みに発展する前のトラブルを見つけられることもあります。
大切な歯を守るために、お口に違和感を感じる前から定期検診にお越しください。
また、当院の小児歯科もぜひご利用ください。
※コラムをご覧いただいた方からのご連絡が増えており、治療が必要な方のお電話が繋がりにくくなっています。
当院での治療を検討していない患者様による、ご質問だけのお電話はお控えください。