【早めの治療が重要】歯周病の進行を3段階に分けて解説!放置するリスクとは?

皆さんこんにちは。
むかえ歯科・小児歯科です。

今回は、歯周病の進行の仕方について解説します。

歯周病は徐々に症状が進行する病気です。段階ごとに、どのような症状が出るのか分からない方もいるでしょう。さらに歯周病が悪化した結果、どんな危険性があるのか知りたいところです。

そこで本コラムでは、歯周病の進行を3段階に分けて紹介していきます。放置することで、口臭が気になったり、最終的には歯が抜けてしまったりする場合があります。

歯周病を予防する方法についても解説するので、お口の健康を保ちたい方はご一読ください。

監修者:迎 和生
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。

【基礎知識】歯周病とはどんな病気?

歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされるお口の病気です。歯槽膿漏とも呼ばれています。歯周病の原因は、お口の中の歯垢や歯石です。日頃のケアがおろそかになっていると発症してしまう場合があるでしょう。

なお、日本の成人の約80%が歯周病を発症していると言われています。罹患率の高い病気なので、誰でも発症する危険性があることを覚えておきましょう。

歯周病の進行を3つのステップで解説

冒頭でもお話しましたが、歯周病は徐々に進行していく病気です。段階は主に下記3つのステップに分けられます。

  1. 歯周病初期
  2. 歯周病中程度
  3. 歯周病重度

それぞれの症状について、詳しく紹介します。

【ステップ1】歯周病初期

歯周病の初期段階は、歯茎が引き締まっているものの、赤くなっていたりかゆみを感じたりします。歯磨きをおこなうと出血する場合があります。

【ステップ2】歯周病中程度

症状が進行すると、歯茎が赤く腫れて痛みを感じます。出血だけでなく膿が出る場合があるでしょう。なおこの段階では、口臭が気になってきます。

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【ステップ3】歯周病重度

重度の歯周病になると、歯茎がぶよぶよと腫れ、出血や膿が見られます。歯がぐらぐらするため、飲食がしにくくなるでしょう。中程度よりもさらに口臭がきつくなります

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※準備中

歯周病を放置する2つの危険性

歯周病を放置することで、下記2点の危険性があります。

  1. 歯が抜けてしまう
  2. 全身にまで影響を及ぼす

順番に解説していきます。なお歯周病が疑わしい場合は、早めに歯科医院で治療を受けましょう

【歯周病の危険性1】歯が抜けてしまう

歯周病を放置すると骨が溶けていき、最終的には歯を失ってしまいます。歯が失われる原因で最も多いものは「歯周病」(厚生労働省調べ)とされています。

歯を喪失してしまうと見た目が気になったり、治療費が余計にかかったりします。自分の歯を守るためには、早めに歯周病を治療しましょう。

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【歯周病の危険性2】全身にまで影響を及ぼす

歯周病を放置することで、全身疾患などを引き起こします。歯周病菌が体に悪影響を及ぼすためです。

一例ですが、下記の疾患を引き起こす場合があります。

  • 狭心症・心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • 糖尿病

命の危険に関わってくる病気もあるため、歯周病が疑われる場合は早めに歯科医院で症状を診てもらいましょう。

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※準備中

歯周病を予防する3つの方法

歯周病は、歯が抜けてしまったり全身疾患を引き起こしたりする危険性があります。そのため、日頃からケアを心がけましょう

この章では、歯周病を予防する方法を3点紹介します。

  1. 毎日の歯磨きを徹底する
  2. 生活習慣を整える
  3. 定期的に歯科医院で検診を受ける

各項目について、詳しく解説しましょう。

【歯周病の予防方法1】毎日の歯磨きを徹底する

毎日の歯磨きを徹底することで、歯周病の予防効果が期待できます。歯垢が残ってしまうことで病気を発症するためです。

毎日3回の歯磨きを心がけましょう。特に、就寝前は念入りにおこないます。就寝中は唾液が少なくなり、細菌が発生しやすくなるためです。

歯磨きと併せて、歯間ブラシやデンタルフロスを使用しましょう。歯と歯の間の歯垢を除去できるため、お口のトラブルを減らす効果が期待できます。

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フロスと歯間ブラシは両方使うべき?特徴や使い方を解説

【歯周病の予防方法2】生活習慣を整える

歯周病を予防するなら、生活習慣を整えましょう。免疫力が落ちてしまうことで、口内トラブルが起こりやすいとされています。

生活習慣を整えるためには、規則正しい生活を心がけたりバランスの良い食事をとったりしましょう。

【歯周病の予防方法3】定期的に歯科医院で検診を受ける

歯科医院で定期健診を受け、お口の状態を確認しましょう。クリーニングを受けたり歯石除去したりすることで、歯周病の予防になるためです。

目安としては、3ヶ月に1回のペースで歯科医院にて検診を受けましょう。

歯周病でお悩みの方は歯科医院へご相談ください

歯周病は徐々に進行していく病気であり、段階ごとの症状が異なります。どの段階であっても、歯周病が疑われる場合が早めに歯科医院で治療を受けましょう

お口のトラブルを予防することも重要です。歯磨きを徹底したり、定期的な検診を受けたりして歯周病を防ぎましょう。

※コラムをご覧いただいた方からのご連絡が増えており、治療が必要な方のお電話が繋がりにくくなっています。当院での治療を検討していない患者様による、ご質問だけのお電話はお控えください。