皆さんこんにちは、むかえ歯科・小児歯科です。
今回は歯医者のレントゲンについてお話していきます。
レントゲンと聞くと安全性が信用できない人も多いのではないでしょうか?
放射線被曝など怖いですよね。
この記事では、レントゲンについて
- 安全な理由
- 必要性
- 種類
などをご紹介します。
レントゲンは、お口の健康を保つためには大切な診察です。
綺麗な歯を維持したい方はぜひご覧ください。
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。
歯医者のレントゲンは安全なのか?
レントゲンと聞くと放射線被曝が不安という人もいるのではないでしょうか?
結論からお伝えすると、歯医者のレントゲンは安心して受けていただくことができます。
放射線によるガンなど悪性腫瘍の過剰発症は、年間100ミリシーベルトを越えなければみられないと言われています。
歯医者のレントゲンでは、機種にもよりますが、パノラマでは1回の撮影で0.04ミリシーベルト、デンタルでは同様に0.02ミリシーベルトほどです。
飛行機で東京からニューヨークを往復すると被曝する放射線量が0.19ミリシーベルトと言われています。
このことから、歯医者で使用するレントゲンはかなり微量な放射線だということが分かりますね。
そのため歯医者のレントゲンは安心して受けていただけます。
歯医者で使用する歯科用CTとは?
歯医者では、レントゲンは別で「歯科用CT」と呼ばれるものが使用されます。
ここでは特徴とレントゲンとの違いを紹介します。
歯科用CTとは、口内の状況を三次元の立体画像で確認できる撮影方法です。
一方でレントゲンはフィルムによる写真撮影です。
そのため歯で隠れた部分はどうしても状況が分からないということがありました。
歯科用CTは、コンピューターを使用して立体的な画像を撮影できます。
これにより、レントゲンでは見えなかった顎の骨の状態や神経の位置、骨密度なども分かるようになります。
精密な検査が必要な、インプラント、親知らずの抜歯などで歯科用CTが使用されます。
なお、歯科用CTの被曝量は1回あたり約0.1ミリシーベルトです。
こちらもリスクの低い量であると言えるでしょう。
歯医者でレントゲン撮影を行う3つの必要性
歯医者で行うレントゲンの安全性について理解いただけたでしょう。
この章では、レントゲンを行う必要性を紹介します。
- 病気の早期発見
- お口の状態の確認
- 矯正前の歯の確認
上記3点について解説していきましょう。
【歯医者のレントゲンの必要性1】病気の早期発見
レントゲンを行うことで、見たり触ったりするだけでは分からない歯や歯茎の内部を確認することができます。
そのため、虫歯や歯周病の早期発見にも繋がるのです。
治療が遅れることによって、歯が喪失してしまう場合もあります。
自分の歯を大切にするためにもレントゲンは大切です。
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【歯医者のレントゲンの必要性2】お口の状態の確認
レントゲンを行うこと、歯茎に隠れている歯石の付着も確認することができます。
歯石や歯垢を取り除くことで、歯周病などの病気の予防にも繋がります。
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【歯医者のレントゲンの必要性3】矯正前の歯の確認
歯茎やアゴの骨など歯を支えている土台部分は、レントゲンを通してしか確認できません。
なお治療過程の確認するのにも必要です。
レントゲンを行うことで、矯正前後の歯の状況を知ることができます。
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歯医者で行うレントゲンの種類2選
レントゲンとひとことでまとめても種類は様々です。
ここでは代表的な2つの方法について紹介していきます。
- デンタル(口内法)
- パノラマ(口外法)
それぞれの方式の特徴なども解説していきましょう。
【レントゲンの種類1】デンタル(口内法)
デンタルとは、フィルムを口の中に入れ外からX線を照射するレントゲンです。
フィルムを口に入れることから口内法とも呼ばれています。
デンタルは、2~3本の歯が1枚のフィルムに写ります。
歯(虫歯など)、歯根、周囲の骨の状態などを確認します。
【レントゲンの種類2】パノラマ(口外法)
パノラマは、撮影装置がぐるっと頭の周りを回って撮影するレントゲンです。
お口の中にはフィルムを入れないため、口外法とも呼ばれます。
顎全体を撮影することで、全ての歯を写し出すことができます。
歯医者でレントゲンを受ける際の2つの注意点
レントゲンを受ける際には、下記2点のことに気を付けましょう。
- 装飾品は外す
- 妊娠中は避ける
注意しなければ正確な歯の状況が分からないこともあります。
なお、レントゲンを受けるときは歯科医院の指示に従いましょう。
【レントゲンの注意点1】装飾品は外す
レントゲンを受ける際には、装飾品は外しましょう。
具体的に下記のものです。
- ピアス・イヤリング
- ネックレス
- ヘアピン
- 飾りのついたヘアゴム
- 義歯
装飾品をつけたまま撮影するとレントゲンに映り込む場合があります。
正確な診断ができなくなるため、事前に外しましょう。
【レントゲンの注意点2】妊娠中は避ける
防護用の鉛入りエプロンを着用すると放射線はほぼ防げます。
しかし、胎児に影響が出ないとは言えないため、レントゲン撮影は控えることが好ましいです。
特に妊娠初期は、胎児の重要な器官ができるため注意が必要です。
妊娠している際の歯の診察については、かかりつけの歯科医院へご相談ください。
レントゲンで不安があればお近くの歯医者までご相談ください
今回はレントゲンについてお話しました。
安全性や必要性についても、ご理解いただけたのではないでしょうか。
お口の健康を保つためには、レントゲンは大切です。
定期的な検診も併せて行いましょう。
レントゲンについて不安やお悩みがあれば、お気軽に歯科医院へご相談ください。
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