歯周病が引き起こす全身疾患8選!予防するための3つの方法を紹介

皆さんこんにちは。
むかえ歯科・小児歯科です。

今回は、歯周病が引き起こす全身疾患について解説します。

歯周病は、歯茎が炎症を起こす病気です。放置してしまうことで、お口だけでなく全身に影響を及ぼす場合があります。歯周病が引き起こす疾患には、命の危険に関わるものもあります。しかし、実際にどのような症状を引き起こすかイメージがわかない方も多いでしょう。

そこで本記事では、歯周病が引き起こす全身疾患を8つ紹介します。歯周病の予防・治療方法も詳しく解説していきます。

お口だけでなく体の健康を保ちたい方は、ぜひ本コラムを参考にしてみてください。

歯周病が引き起こす全身疾患8選

歯周病が引き起こす全身疾患として主なものは、以下8つです。

  1. 狭心症・心筋梗塞
  2. 脳梗塞
  3. 糖尿病
  4. 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
  5. メタボリックシンドローム
  6. 早産・低体重出産
  7. バージャー病
  8. 骨粗鬆症

聞きなじみのない病気もあるかもしれませんが、どれも注意が必要です。各疾患の症状などを詳しく解説します。

【歯周病が原因となる全身疾患1】狭心症・心筋梗塞

狭心症や心筋梗塞は、虚血性心臓疾患と呼ばれる病気です。日本人の三大死因のひとつとされています。

歯周病菌に侵された血液が全身をまわり刺激することで、動脈硬化を誘導する物質が血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)を作ります。その結果、狭心症や心筋梗塞を引き起こします。

【歯周病が原因となる全身疾患2】脳梗塞

脳梗塞とは、脳の血管が突然詰まって血流が途絶え、脳の神経細胞が死んでしまう病気です。
狭心症・心筋梗塞と同じく、日本人の三大死因のひとつでもあります。

歯周病菌が血液に乗り全身を巡ることで、脳梗塞の原因である動脈硬化を引き起こします。

【歯周病が原因となる全身疾患3】糖尿病

糖尿病とは、インスリンが十分に働かないために血液中の糖が増加する病気です。一見、歯周病とは関係ないように感じます。

しかし、歯周病菌の死骸の持つ内毒素は血糖値に悪影響を及ぼすと言われています。歯周病菌は腫れた歯肉から血管内に侵入し全身に回り、糖尿病を引き起こさせます。

反対に、糖尿病の人は歯周病になりやすいとされています。

【歯周病が原因となる全身疾患4】誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)とは、細菌が肺に入ってしまうこと炎症を起こす病気です。口腔内の歯周病菌を含んだ食べ物や唾液が誤って気管に入ってしまうと、細菌が肺に流れ込み炎症を起こすことがあります。

高齢者は飲み込む力が弱いため、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)にかかりやすいとされています。

【歯周病が原因となる全身疾患5】メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームは、内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が見られる状態のことを指します。メタボリックシンドロームになると、心疾患や脳梗塞になりやすいと言われています。

歯周病の病巣から放出される毒素やTNFαは、脂肪組織や肝臓のインスリン抵抗性を増加させます。その結果、血糖値を上昇させメタボリックシンドロームになりやすくなります。

【歯周病が原因となる全身疾患6】早産・低体重出産

妊娠している女性が歯周病に罹患している場合、早産・低体重児の危険性が高くなります

妊娠するとエストロゲンという女性ホルモンが歯周病菌の増殖を促すため、お口のトラブルが見られやすいです。そのため、定期的な検診を行い、口内環境を整えましょう。

【歯周病が原因となる全身疾患7】バージャー病

バージャー病とは、手足の血管が詰まり、炎症がおきることで皮膚に痛みや潰瘍をおこす病気です。

東京医科歯科大学の調べによると、バージャー病を患う全員が中~重度の歯周病と診断されました。このデータから、バージャー病と歯周病の関係が深いことが分かります。

【歯周病が原因となる全身疾患8】骨粗鬆症

骨粗鬆症とは、全身の骨強度が低下し、骨がもろくなって骨折しやすくなる病気です。患者の9割が女性と言われています。

歯周病が進行し歯を喪失してしまうと飲食が難しくなり、ビタミンDやカルシウム不足、低栄養となります。その結果、骨粗鬆症を悪化させると言われています。

歯周病を予防する3つの方法

前章でも紹介した通り、歯周病は全身へ悪影響を及ぼします。そのため、日々の予防が重要です。

この章では、歯周病を予防する方法を3点紹介します。

  1. 毎日の歯磨きを徹底する
  2. 生活習慣を整える
  3. 定期的に歯科医院で検診を受ける

各項目について、詳しく解説しましょう。

【歯周病の予防方法1】毎日の歯磨きを徹底する

歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きを徹底しましょう。歯垢が残ってしまうことで、病気を発症する原因になるためです。

毎日3回の歯磨きを心がけましょう。特に、就寝前は念入りにおこないます。就寝中は唾液が少なくなり、細菌が発生しやすくなるためです。

歯磨きと併せて、歯間ブラシやデンタルフロスを使用しましょう。歯と歯の間の歯垢を除去できるため、お口のトラブルを減らせる効果が期待できます。

▼フロスと歯間ブラシの使い方を知りたい方はこちら▼
フロスと歯間ブラシは両方使うべき?特徴や使い方を解説

【歯周病の予防方法2】生活習慣を整える

生活習慣を整えることで、歯周病の予防効果が期待できます。免疫力が落ちてしまうことで、口内トラブルが起こりやすいとされています。

特に下記項目は、注意して生活しましょう。

  • 疲れやストレス
  • 食生活
  • 飲酒・喫煙

生活習慣を整えることは、お口だけでなく体や心の健康を保つことにもつながるでしょう。

【歯周病の予防方法3】定期的に歯科医院で検診を受ける

歯科医院で定期健診を受け、お口の状態を確認しましょう。クリーニングを受けたり歯石除去したりすることで、歯周病の予防になるためです。

目安としては、3ヶ月に1回のペースで歯科医院で検診を受けましょう。

歯周病の2つの治療方法

もし歯周病になってしまった場合は、歯科医院で早めの治療を受けましょう。放置することで、歯を喪失したり全身疾患を引き起こしたりする可能性があるためです。

歯周病の主な治療法は、下記2点です。

  1. 基本治療
  2. 外科治療

ひとつずつ解説していきます。

▼歯周病の治療方法について知りたい方はこちら▼
歯周病治療の流れや期間を4ステップで解説【治療後も注意】

【歯周病の治療1】基本治療

基本治療では、歯周病の原因となる歯垢・歯石の除去をおこないます。「スケーリング」と呼ばれる、歯の表面や根の表面の歯垢歯石を器械で取除く治療をします。

歯がグラグラする場合は、歯を削るなどして噛み合わせの調整をおこないます。

基本治療により、歯周ポケットの深さが2~3mmを維持できれば定期健診に移行します。

【歯周病の治療2】外科治療

基本治療によって歯周ポケットの深さが改善されないときは、外科治療をおこないます。特殊な材料を用いて、部分的に失われた骨を再生させる手術です。

歯茎を切り開いて、中に溜まった歯石を取る処置もおこないます。

歯周病は放置せずに歯科医院で治療を受けましょう

今回は歯周病が引き起こす全身疾患について紹介しました。紹介した病気のなかには命の危険に関わるものがあります。そのため、歯周病は放置せず早めに治療を受けましょう

加えて、歯周病を予防することも重要です。歯磨きを徹底したり、定期的な検診を受けたりしてお口のトラブルを減らしましょう。

※コラムをご覧いただいた方からのご連絡が増えており、治療が必要な方のお電話が繋がりにくくなっています。当院での治療を検討していない患者様による、ご質問だけのお電話はお控えください。

タイトルとURLをコピーしました