皆さんこんにちは。
むかえ歯科・小児歯科です。
今回は、歯の根元が黒い原因についてお話していきます。
歯の根元が黒いと見た目が気になり「なかなか人前で笑えない」とお困りの方もいるでしょう。
根元だけでなく、全体的に黒くなってしまうのではないかと心配になります。
そこでこの記事では、歯の根元が黒い原因や具体的な対処法を解説していきます。
白くて美しい歯を保ちたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。
【病気だけじゃない】歯の根元が黒くなる原因5選
歯の根元が黒くなる原因を紹介していきます。
主に下記5点です。
- 虫歯
- 歯周病
- 外傷性破折
- メタルタトゥー
- 着色汚れやヤニ
それぞれの原因について解説していきます。
病気だけでなく普段の生活習慣によるものもありますので、ぜひチェックしてみてください。
【歯の根元が黒くなる原因1】虫歯
歯の根元が黒くなる原因でまず考えられるのが虫歯です。
「象牙質」や「歯髄」と言われる歯の内側部分にまで炎症が広がると、全体が黒く透けて見えるようになります。
なお歯が黒くなるほどの虫歯は、C2、C3と言われている段階です。
虫歯の症状が進行している状態で、痛みを感じることもあります。
これ以上悪化すると歯髄炎(しずいえん)を発症する場合もあります。
虫歯によって歯の根元が黒くなっている場合は、早めに歯科医院で治療を受けましょう。
▼虫歯の段階について知りたい方はこちら
>>【早期治療がカギ】虫歯には段階がある?進行状況別に治療内容を紹介
【歯の根元が黒くなる原因2】歯周病
歯周病は歯と歯肉の境目に細菌が停滞し、歯肉が炎症を起こす病気です。
歯周病になると歯茎から出血がみられます。
その結果、歯石に血が混ざり、根元が黒く見えることもあります。
歯周病を放置しておくと、歯を失う原因にもなります。
お口の異常を感じたら、早めに歯科医院で症状を診てもらいましょう。
▼歯周病の原因について知りたい方はこちら
>>歯周病の原因とは?症状や治療方法、予防法まで徹底解説
【歯の根元が黒くなる原因3】外傷性破折
外傷性破折とは、転倒や事故などによって歯を強打することで、歯が折れたり亀裂が入ったりすることです。
歯へのダメージが歯髄におよんで神経が死んでしまうと、壊死した部分と血液成分と結合して硫化鉄を作ります。
結果として、歯の根元が黒く見えてしまいます。
【歯の根元が黒くなる原因4】メタルタトゥー
メタルタトゥーとは、過去に治療した被せ物や土台の金属が錆びて溶け出し、歯茎に沈着してしまうことです。
金属製のものだと錆びやすく、メタルタトゥーができやすいといわれています。
▼歯茎が赤黒くなる原因を知りたい方はこちら
>>歯茎が赤黒いと危険?症状の5つの原因と治療法を解説
【歯の根元が黒くなる原因5】着色汚れやヤニ
病気だけでなく、普段の生活習慣によって根元が黒くなることがあります。
例えば、色の濃い食品を食べることで、徐々に歯が変色します。
さらに、喫煙するとヤニ汚れで根元が黒くなることもあります。
歯の根元が黒いときの3つの対処法
この章では、歯の根元が黒いときの対処法を紹介します。
具体的には、下記3点です。
- 歯の治療を行う
- 詰め物を変更する
- 歯のクリーニングを行う
それぞれの方法について、詳しく解説していきます。
【対処法1】歯の治療を行う
虫歯や歯周病などの病気の場合は、歯の治療を行いましょう。
放置することで症状が悪化する可能性があるからです。
お口の健康を保つためにも、異常を感じたら早めに歯科医院へ行きましょう。
▼虫歯を放置する危険性を知りたい方はこちら
>>【今すぐ歯科医院へ】虫歯を放置すると危険な理由5選を解説
【対処法2】詰め物を変更する
金属が錆びている場合は、他の部品に交換することで変色を防げることもあります。
例えば、セラミック製のものだとメタルタトゥーも防ぎやすいです。
なおセラミックの詰め物は、保険が適用されません。
歯ぎしりや食いしばりによって、割れる可能性もあります。
詰め物を変更するときは、価格やリスクを歯科医院に相談してみましょう。
▼セラミックへの変更について知りたい方はこち
>>銀歯からセラミックにすることはできる?メリット・デメリットを分かりやすく解説
【対処法3】歯のクリーニングを行う
歯の汚れを落とすことで、白い歯へ戻る可能性があります。
歯科医院で行うクリーニングでは、普段のブラッシングでは落とせない歯垢や歯石、着色汚れを落とせるからです。
歯のクリーニングすることで、口臭予防にも繋がります。
お口のトラブルを避けたい方は、お近くの歯科医院でクリーニングを受けるとよいでしょう。
▼歯のクリーニング(PMTC)について知りたい方はこちら
>>PMTCとは?歯のクリーニングの必要性と治療の流れを解説
歯の根元が黒くなるのを予防する方法2選
この章では歯の根元が黒くなるのを予防する方法を解説していきます。
主に下記2点です。
- 歯磨きを毎日する
- 定期健診を心がける
それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
【予防方法1】歯磨きを毎日する
食事を行った後は歯磨きを行うようにしましょう。
特に、夕食後は念入りに行います。
夜寝ている間は唾液の分泌量が減り、虫歯菌は増えやすい状態だからです。
10分間時間をかけて、ていねいに磨きましょう。
▼歯磨きをするタイミングについて知りたい方はこちら
>>歯磨きするタイミングはいつがいい?お口の健康を保つブラッシングの習慣とは
【予防方法2】定期健診を心がける
定期健診にいくことで、病気の早期発見に繋がります。
目安としては、3ヶ月に1回のペースで定期検診に行くようにしましょう。
なお歯医者では、先ほど紹介したクリーニングや歯磨き指導も行っています。
お口のことで何かお悩みがあれば、お近くの歯科医院へご相談ください。
歯の根元が黒いのが気になるなら歯科医院へご相談ください
今回は歯の根元が黒くなる原因をお話しました。
虫歯や歯周病などの病気が要因の可能性もありますが、着色汚れ・ヤニが原因になっていることもあります。
なお病気が理由で歯の根元が黒くなっている場合は、症状が悪化しないためにも早めに歯科医院で治療を受けましょう。
特に異常がないときでも、定期的な検診でお口のトラブルの予防に繋がります。
歯の根元が黒いことが気になる方は、歯科医院へご相談ください。
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