歯の詰め物が痛い?5つの原因と3つの対処法

虫歯治療のあと、歯に詰め物を入れる治療をしたけど痛みが出るなんてことありませんか?

何らかの理由で歯の詰め物が原因で痛みを抱えている人は、多いでしょう。
「ちゃんと治療できていないのかな」、「何で痛みがあるんだろう」などの不安がありますよね。

そこでこの記事では、

  • 歯の詰め物の治療は痛い?
  • 歯の詰め物が痛い原因
  • 痛いときの対処法
  • 詰め物が外れた場合

などご紹介します。
ぜひ、参考にしてください!

監修者:迎 和生
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。

歯の詰め物の治療は痛い?

結論から言うと、人や治療にもよりますが痛みが出ることはあります

過去には治療後にしみる事を避けるため安易に歯の神経をとってしまうことがありました。しかし、現在では安易に神経をとることは否定されています。これは、歯の神経ととってしまうと歯の寿命が著しく落ちることが判明しているためです。

そのため、多くの歯科医師は可能な限り歯の神経を残そうと努力をします。そういう点で過去の歯科治療と比較すると、治療後に痛みが出やすくなったとは言えるでしょう。

歯の詰め物は、何らかの理由で歯を削った部分に人工物を補うものです。歯を削っている時点で、少なからず痛みは出てきます。

詰め物の素材や歯を削る量によって程度は変化しますが、ほとんどの場合、治療後に痛みが出てきても即座に慌てる必要はありません。

歯の詰め物が痛い5つの原因

それでは、なぜ歯の詰め物が痛いのか、5つの原因をご紹介します。

  1. 接着剤が歯にしみる
  2. 熱いものや冷たいものがしみる
  3. 詰め物の高さが合っていない
  4. 歯の神経近くまで虫歯が進行している
  5. 虫歯の再発

【原因1】接着剤が歯にしみる

詰め物を詰めるときに、接着剤が歯にしみる可能性があります。虫歯治療などの直後は、神経が敏感になっているのです。

そのため、外から入ってきたものに対しての反応が、痛みとして出ることはありえます。
早ければ数分で痛みは消えますが、2〜3日は続くこともあります。

【原因2】熱いものや冷たいものがしみる

熱いものや冷たいものがしみることで、痛みが生じる場合もあります。
金属の詰め物をいれた場合に多い症状です。金属は自分の歯と比べて熱を通しやすいため、しみることがあるのです。

痛みがすぐに引く場合は問題ありません。ただし、何もしていなくてもズキズキしたり、痛みが収まらなかったりする場合は、すぐに診てもらうといいでしょう。
詰め物を外して神経を取らないといけない場合もありますので、気になる場合はすぐ歯科医院にご相談ください。

【原因3】詰め物の高さが合っていない

詰め物の高さが合っていないと、噛むときに痛みを感じる可能性もあるでしょう。
わずかな変化でも反応してしまうため、詰め物を入れて違和感があると痛みを感じることがあるのです。

この場合、高さを調整すれば痛みは収まります。そのうち慣れると思い我慢していると悪化していきます。
痛みが強くなったり頭痛が起きたりすることもあるので、気になる場合はかみ合わせを確認してもらいましょう。

【原因4】歯の神経近くまで虫歯が進行している

歯の神経近くまで虫歯が進行していると、噛み締めたときなどにグッと詰め物を押してしまいます。それにより、神経に刺激が渡り痛みにつながることもあります。

治療で神経が回復してくれば、痛みは収まってきます。しかし、ずっと取れない場合や、症状の原因がわからない場合は歯科医院で診てもらいましょう。

【原因5】虫歯の再発

1度治療を終えて、詰め物をした場合でも二次虫歯の可能性があります。
治った場合でも、お口のケアを行っていなければ、虫歯は再発します。特に詰め物に隙間ができてしまうと、そこから虫歯になる可能性が高いです。

虫歯の再発が原因で痛みが出ている場合は、再度治療をする必要があるので、歯科医院で診てもらってください。

歯の詰め物が痛いときの3つの対処法

続いては、歯の詰め物が痛いときにできる3つの対処法をご紹介します。

  1. 痛み止めを服用
  2. 血行を良くしない
  3. 熱いもの・冷たいものを食べない

【対処法1】痛み止めを服用

市販の痛み止めなどを服用することで、一時的に歯の痛みを抑えることができます。

治るわけではありませんが、痛みがあってどうしても辛い人は服用するといいでしょう。
根本的な原因の解決にはなりませんので、痛みが強い場合は歯科医院へご相談ください。

【対処法2】血行を良くしない

血行が良くなると痛みが増す場合があります。
痛みを強くしないためにも、血行を良くしすぎないようにしましょう。

お酒を飲んだりお風呂に入ったりすると、悪化することがあるので、痛みがあるときは避けた方が良いです。また、激しい運動なども注意して行ってください。

【対処法3】熱いもの・冷たいものを食べない

熱いものや冷たいものなど、歯に刺激を与える食べ物は避けた方がいいでしょう。

まだ、痛みの原因がわからない状態で刺激が強いものを食べていると、悪化させてしまう可能性があります。
治療直後や痛みが出ているときは、刺激があるものを食べないようにしましょう。

詰め物が外れた場合

詰め物が何らかの理由で取れてしまったとき、すぐに戻せる可能性もあるので、外れた詰め物はとっておきましょう

ただ、自分の歯や詰め物に損傷があれば戻すことはできません。
周りの歯が欠けてしまったり、虫歯になったりした場合は、詰め物を作り直さないといけないのです。

外れたときは、とれた詰め物を持ってすぐに歯科医院で診てもらってください。

まずは気軽に歯科医院へ

歯の詰め物が痛い原因や対処法をご紹介しました。
痛みが出ている場合には、何らかのトラブルの可能性もあります。

放置していると、症状が悪化する場合もあるので、気になる場合はすぐに歯科医院で診てもらいましょう。

痛みだけでなく、口内の違和感や心配があれは気軽に歯科医へご相談ください。

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