親知らずの虫歯を放置するリスク6選!治療後の注意点も分かりやすく解説

皆さんこんにちは。
むかえ歯科・小児歯科です。

今回は親知らずの虫歯について解説していきます。

親知らずの虫歯は目立たないため、ついつい放置をしてしまう方もいると思います。
治療が怖く、なかなか歯科医院に行けない人もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、下記内容を解説していきます。

  • 親知らずの虫歯を放置するリスク
  • 主な治療法
  • 治療後の注意点

結論からお伝えすると、親知らずの虫歯を放っておくのは危険です。
そのままにすると症状が悪化してしまう場合もあります。

ぜひ歯科医院に治療にお越しください。

監修者:迎 和生
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。

親知らずの虫歯を放置するとどうなるのか?知っておきたいリスク6選

親知らずの虫歯を放置することには、主に以下5つのリスクがあります。

  1. 激しい痛みが出る
  2. 口臭が気になる
  3. 神経が壊死する
  4. 他の病気にかかってしまう
  5. 顎が変形する
  6. ボロボロになる・穴があく

なお、上記のリスクは親知らずに限った話ではありません。
虫歯になった場合、早めに歯科医院へ行き治療を受けましょう。

▼虫歯を放置するとどうなるのか知りたい方はこちら▼
>>【今すぐ歯科医院へ】虫歯を放置すると危険な理由5選を解説

【親知らずの虫歯を放置するリスク1】激しい痛みが出る

虫歯を放置すると激しい痛みが出ます。
これは、神経まで症状が悪化している状態です。
虫歯が重症化しているため、早急に治療を行う必要があります。

【親知らずの虫歯を放置するリスク2】口臭が気になる

虫歯が進行すると口臭が気になります。

主に、下記が原因です。

  • 菌によって溶けた歯
  • 炎症によって腐った神経
  • 出血

なお、口臭が気になる原因は、歯周病の可能性もあります。
放置すると歯を失う場合もあるため、早めに歯科医院で症状を確認してもらいましょう。

▼歯周病の口臭や対処法を知りたい方はこちら▼
>>歯周病のにおいは分解された食べかすが原因?口臭の特徴と予防方法を解説

【親知らずの虫歯を放置するリスク3】神経が壊死する

虫歯を放置してしまうと、歯の神経まで虫歯菌が侵食して壊死します。
神経を失った歯を放置すると膿が出てきます。

顎の骨まで膿がたまると、取り除くために歯茎を切開する外科手術をする場合もります

【親知らずの虫歯を放置するリスク4】他の病気にかかってしまう

親知らずの虫歯は、他の病気にかかってしまうこともあります。

例えば、虫歯から細菌が鼻の粘膜に感染してしまい、副鼻腔炎を発症する場合もあります
上顎の奥歯は、鼻の副鼻腔に近い位置にあるためです。

その他にも、歯の根の中の虫歯菌が顎の中に広がることで、骨髄に細菌が感染し、骨髄炎を起こす可能性もあります。
骨髄炎とは、顎の骨を腐らせてしまう病気です。

虫歯菌が血液に侵入して血管を通じて全身に回ってしまうと、脳梗塞や心筋梗塞になるリスクもあります。

【親知らずの虫歯を放置するリスク5】顎が変形する

虫歯の症状が悪化すると、顎の骨が炎症を起こす場合があります。
「顎骨炎」と呼ばれる状態です。

炎症によって顎が変形する可能性があります。
輪郭が変わってしまい、他人からの目を気にしたり、見た目にコンプレックスを持ったりするようになります。

【親知らずの虫歯を放置するリスク6】ボロボロになる・穴があく

親知らずに限った話ではありませんが、虫歯を放置すると歯がボロボロになったり穴があいたりします

虫歯は、自然治癒が難しいです。
治療しないままにすると、症状がどんどん進んでいきます

特に「C4」と呼ばれる虫歯がかなり進んだ状態になると、歯の原型はほとんど残りません
そのため、治療をするには、抜歯の可能性が高くなります。

親知らずの虫歯を抜かない方法はある?抜歯の有無について解説

親知らずが虫歯になった際、抜歯の有無について気になる方が多いのではないでしょうか。
こちらでは、抜歯の必要性や歯を抜かないケースについて解説します。

親知らずの虫歯は抜歯するケースがほとんど

親知らずは1番奥の歯のため、治療器具が届きにくくなっています。
治療ができたとしても、再び虫歯になる可能性があります

そのため、あえて治療をしないで抜きます
隣の歯も虫歯になってしまった場合は、親知らずを抜いて虫歯を処置します。

親知らずを抜かないで治療する場合がある

親知らずの虫歯は、抜歯するケースがほとんどです。
しかし、場合によっては抜かずに治療をおこなうことがあります。

具体的には、親知らずが上下ともに真っ直ぐ生えているケースです。
噛み合わせがよく、食事する際に機能している場合は、抜歯をしないことがあります。
通常の歯と同様に、虫歯になっている部分を取り除いて、詰め物をします

虫歯の親知らずを抜歯した後の注意点3選

親知らずを抜歯した場合、注意すべきことがあります。
主に下記3点です。

  1. 激しいうがいは避ける
  2. 刺激の強いものは食べない
  3. 安静にする

守らなければ、患部が悪化してしまうこともあります。
抜歯をする前にしっかりと確認しましょう。

【抜歯後の注意点1】激しいうがいは避ける

激しいうがいは避けるようにしましょう。
うがいによって、固まった血がはがれることがあります。
この場合、血が止まらなくなってしまいます。

親知らずの抜歯後は、優しくうがいをするようにしましょう。

【抜歯後の注意点2】刺激の強いものは食べない

親知らずの抜歯後は、辛いものや熱いものは避けるようにしましょう。
刺激が強いと出血の恐れがあるためです。

なお食事をする場合、抜歯から2~3時間以降に行うようにしましょう。

【抜歯後の注意点3】安静にする

抜歯当日は、できるだけ安静にします。

例えば、激しい運動や入浴は避けましょう。
これらの行動は、再度出血する恐れがあるからです。
痛みや腫れが増す場合もあります。

親知らずは虫歯以外でも痛むことがある

親知らずが痛いときは虫歯を疑う方が多いですが、他の病気が原因となっている可能性があります。

主に、以下の原因が考えられます。

  • 歯周病
  • 歯髄炎
  • 智歯周囲炎
  • 肩こり
  • 歯ぎしり・食いしばり
  • 頭痛

特に、歯周病は重度の状態になると、歯茎が赤く腫れたり歯がぐらぐらしたりして痛みを感じます。歯を失う原因にもなるので、放置せず早めの治療が必要です。

▼歯周病の症状について知りたい方はこちら▼
>>歯周病のセルフチェック項目を紹介!定期的に歯科医院へ行って歯周病を防ごう!

虫歯に限らず、親知らずに痛みを感じたら、早めに歯科医院で症状を診てもらいましょう
治療を受けることで、症状が改善されることが見込めます。

親知らずの虫歯で気になることがあれば歯科医院へ

 

親知らずの虫歯を放置するのは危険です。
症状が悪化したり、他の病気にかかってしまったりする場合もあります。
親知らずに限らず、虫歯があるときは早めに歯科医院で治療を受けましょう。

なお、虫歯にならないための予防歯科も大切です。
普段の歯磨きや定期的な検診を心がけ、お口の健康を保ちましょう。

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