皆さんこんにちは、むかえ歯科・小児歯科です。
今回は、歯が黒くてお悩みの方に向けた記事です。
歯が変色してしまうと、会話も気になったり、笑顔にも気を使ったりと大変ですよね。
実は、歯が黒くなる原因は生活習慣のほか、病気の場合もあります。
なお病気の場合は、放っておくと最悪の場合、抜歯しなければならないことも。
そこで本記事では、
- 歯が黒くなる原因
- 治療内容
- 黒く変色しないための予防方法
などについてお話していきます。
歯が黒くなる前に!定期的な検診を心掛ける
歯が黒くなる原因は病気の可能性もあります。
症状が進行していれば、かなり痛みを伴う治療を行うことも。
そもそも歯が黒ずむ前に、歯科医院で定期的な検診を受けお口の健康を保つよう意識しましょう。
特に歯に異常がない場合でも、定期的に歯医者さんへいくことが重要です。
歯が黒くなる4つの病気とは?
歯が黒くなるのは病気が原因という可能性もあります。
- 虫歯
- 歯周病
- 歯髄炎(しずいえん)
- 外傷性破折(がいしょうせいはせつ)
上記4つについて詳しく解説していきましょう。
【歯が黒くなる病気1】虫歯
歯が黒くなる原因として虫歯が挙げられます。
「象牙質」や「歯髄」と言われる歯の内側部分にまで炎症が広がると、全体が黒く透けて見えるようになるのです。
なお上記は虫歯の中でもC2、C3と言われている段階。症状がかなり進行している状態です。
ここまで虫歯が悪化すると、冷たいもの・甘いものを食べると歯が染みたり、何もしないでも痛みがあったりします。
歯の黒さとともに自覚症状が出てきたら早めに治療しましょう。
▼虫歯の段階について詳しく知りたい方はこちら▼
>>【早期治療がカギ】虫歯には段階がある?進行状況別に治療内容を紹介
【歯が黒くなる病気2】歯周病
歯周病は歯と歯肉の境目(歯肉溝)に多くの細菌が停滞し、歯肉が「炎症」を起こすことです。
細菌が停滞する原因になるのが、歯垢や歯石。
歯の汚れを落としきれていないと、歯周病となり炎症を起こしてくるのです。
なお歯周病になると歯茎からの出血があります。
そのため歯石が黒ずみ、歯が黒っぽく見えるのです。
▼歯周病の原因・対策について詳しく知りたい方はこちら▼
>>歯周病の原因とは?症状や治療方法、予防法まで徹底解説
【歯が黒くなる病気3】歯髄炎(しずいえん)
歯髄炎(しずいえん)とは、虫歯の一種です。
歯の深層を走行する歯髄(歯の神経)に炎症が広がる病気。
歯髄炎になると、象牙質に黒ずみが生じて歯が黒くなる可能性もあります。
【歯が黒くなる病気4】外傷性破折(がいしょうせいはせつ)
外傷性破折(がいしょうせいはせつ)とは、転倒や事故などによって歯を強打することで、歯が折れたり亀裂が入ったりする病気です。
特に、前歯がなりやすいですね。
歯へのダメージが歯髄におよんで神経が死んでしまうと、壊死した部分と血液成分と結合して硫化鉄を作ります。
この硫化鉄の色は黒紫なので、歯が黒っぽく見えるのです。
なお、エナメル質の下層で出血すると出血痕が透けて見えて、歯が黒く変色することもあります。
歯が黒くなる病気以外の原因4選
ここまでは病気によって歯が変色してしまうことを紹介しました。
一方、生活習慣や治療内容によって黒くなることも。
以下4つの原因を紹介していきます。
- 着色汚れ
- ヤニ
- 歯の神経がなくなっている
- 歯の詰め物の変色
それぞれの項目について詳しく確認していきましょう。
【歯が黒くなる原因1】着色汚れ
着色汚れは、色の濃い食べ物や飲み物によって徐々に歯が変色すること。
具体的なものだと、
- カレー
- チョコレート
- ケチャップ
- ぶどう
- ブルーベリー
- 赤ワイン
- コーヒー
- 紅茶
などが原因です。
上記のような食べ物・飲み物をのんだ後は、歯磨きをしたり、口をゆすいだりすると着色汚れを防ぐ効果が見込まれます。
【歯が黒くなる原因2】ヤニ
喫煙するとヤニ汚れで黒くなります。
吸う量が多かったり、期間が長かったりすると黒ずみやすいです。
歯の変色が気になる場合は、タバコの本数をセーブするように心がけましょう。
【歯が黒くなる原因3】歯の神経がなくなっている
神経がなくなると組織に栄養が行き渡らなくなり、歯が黒ずむ傾向があります。
歯の神経を取る原因は、虫歯の治療や歯が折れて神経が死んだ場合などです。
神経を取ると歯科医院で言われた場合、歯が黒ずんでしまうリスクを頭に入れておきましょう。
▼歯の神経の治療ついて詳しく知りたい方はこちら▼
>>歯の神経を抜くとどうなる?根管治療の流れや注意点を解説
【歯が黒くなる原因4】歯の詰め物の変色
歯の詰め物が変色し、歯が黒くなることもあります。
金属の詰め物の場合
金属の成分が溶けだして、歯や歯茎を黒くしてしまう可能性も。
特に「アマルガム」と呼ばれる素材が変色しやすいと言われています。
溶けだした金属によって、金属アレルギーのリスクも。
もし詰め物が溶けていることが気になれば、プラスチックやセラミック製に取り替えてもらうこともできます。
プラスチックの詰め物の場合
プラスチック(レジン)を使い続けていると茶色や黒っぽく変色することがあります。
虫歯ではないので特に心配する必要はありません。
もし気になるようであれば、お近くの歯科医院へ詰め替えてもらうように相談してみましょう。
歯が黒くなったときの3つの対処法
ここでは、歯が黒くなった場合の対処法を3つ紹介していきます。
- 虫歯治療を行う
- 歯周病の治療をする
- 歯の汚れを落とす
【歯が黒くなったときの対処法1】虫歯治療を行う
虫歯が原因で歯が黒くなっている場合、治療を受けましょう。
症状が悪化すれば、歯を抜かなければならないことも。
お口の健康を保つためにも、早めに歯科医院へご相談ください。
▼虫歯の治療法について詳しく知りたい方はこちら▼
>>【早期治療がカギ】虫歯には段階がある?進行状況別に治療内容を紹介
【歯が黒くなったときの対処法2】歯周病の治療をする
歯が黒くなっているのが歯周病の場合も治療を受けましょう。
主に歯垢や歯石の除去を行います。
症状が進行していると手術することもあるため、早めに歯医者へお問い合わせください。
【歯が黒くなったときの対処法3】歯の汚れを落とす
歯の汚れを落とすことで、白い歯へ戻る可能性があります。
主な方法としては、PMTCが挙げられますね。
PMTCとは、専門的な歯のクリーニングのことです。
お口のすみずみまで歯垢や歯石、着色汚れなどを落としていきます。
なお、もっと白くしたい場合はホワイトニングやセラミック治療を行います。
ホワイトニングは、歯の内側から漂白する施術です。
セラミックは、歯を少し削って、その上から白く透明感のあるセラミック素材を被せる方法。
ただし、歯を削ることは、歯の寿命を縮めることです。
当医院ではあまり推奨しない治療方法になります。
▼ホワイトニングの治療について詳しく解説▼
>.【白い歯へ】ホワイトニングには種類がある?それぞれの特徴と料金も解説!
歯が黒くならないための2つの予防法
歯が黒くなると治療をしなければならなかったり、白くするために費用がかかったりと大変です。
そもため、そもそも歯を変色させないように予防することが重要。
ここでは、主な予防方法を2つ紹介しています。
- 正しいブラッシングを行う
- 定期的に歯のクリーニングを受ける
それぞれの項目について解説していきましょう。
【歯が黒くならないための予防法1】正しいブラッシングを行う
虫歯にならないため、正しいブラッシングを行いましょう。
朝昼晩、毎日3回の歯磨きを意識してくださいね。
なお、夜寝ている間は唾液の分泌が少なくなり、細菌が増殖しやすいです。
つまり虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
寝る前(晩)の歯磨きを念入りに行いましょう。
▼歯磨きのタイミングについて詳しく知りたい方はこちら▼
>>歯磨きするタイミングはいつがいい?お口の健康を保つブラッシングの習慣とは
【歯が黒くならないための予防法2】定期的に歯のクリーニングを受ける
歯科医院で隅々までクリーニングすることで、歯の表面を汚れや着色を落とす効果が見込まれます。
個人差もありますが、特にお口のトラブルがない状態でも3~4ヶ月に1度の目安で受けるといいでしょう。
歯が黒いことにお悩みであれば歯科医院へ
今回は歯が黒くなる原因や治療方法、予防対策などについてお話しました。
歯が変色してしまう要因が「病気」ということもあります。
症状が悪化する前に、早めに治療を受けましょう。
なお、歯が黒くならないためにも定期的な検診を受けることも大切です。
お口のお悩みがあれば、お近くの歯科医院へ気軽にご相談ください。
また、当院の一般歯科での虫歯治療もご利用ください。
※コラムをご覧いただいた方からのご連絡が増えており、治療が必要な方のお電話が繋がりにくくなっています。
当院での治療を検討していない患者様による、ご質問だけのお電話はお控えください。