かみ合わせ治療は重要!受けないデメリットや治療方法を解説

皆さんこんにちは。
むかえ歯科・小児歯科です。

今回は、かみ合わせの治療についてお話します。

かみ合わせは、健康面に大きな影響を与えるといっても過言ではありません。虫歯・歯周病になりやすかったり、顔がゆがんだりする恐れがあるため、悪い歯並びは早めに治療することが大切です。

このコラムでは、かみ合わせの治療の重要性や具体的な治療方法について解説します。

お口だけでなく体の健康を保ちたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

治療すべきかみ合わせの種類

かみ合わせには、さまざまな種類があります。こちらでは、治療が必要な歯並びの症例を解説します。

  1. 叢生(そうせい)
  2. 反対咬合(はんたいこうごう)
  3. 過蓋咬合(かがいこうごう)
  4. 交叉咬合(こうさこうごう)
  5. 開咬(かいこう)
  6. 上顎前突(じょうがくぜんとつ)

症状についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

▼治療すべき歯並びについて詳しく知りたい方はこちら▼
>>不正咬合(ふせいこうごう)の種類9選!体への影響や矯正歯科での治療方法を解説

【かみ合わせの種類1】叢生(そうせい)

叢生(そうせい)とは、歯がガタガタになっている状態を指します。主な要因は、大きい歯があったり、顎が小さかったりすることです。

歯が生えるスペースがほとんどない場合、歯茎を突き破って横から生えてきてしまうことがあります。

【かみ合わせの種類2】反対咬合(はんたいこうごう)

反対咬合(はんたいこうごう)は、下の前歯や下顎全体が前に出てしまっている状態です。

食べ物が噛みにくかったり、歯と歯の間に汚れが溜まりやすかったりするため、歯周病になる危険性が高いです。

【かみ合わせの種類3】過蓋咬合(かがいこうごう)

過蓋咬合は、歯をかみ合わせた際に、上の前歯が下の前歯を覆い隠してしまう状態です。

噛む度に下の前歯が上の歯茎に当たります。そのため、年齢が進むにつれて、どんどん歯茎が傷ついてしまいます。

さらに、顎が奥に押し込まれることから、力が過度に加わり顎関節症になりやすいです。

【かみ合わせの種類4】交叉咬合(こうさこうごう)

交叉咬合(こうさこうごう)は、上下の奥歯のかみ合わせが左右にずれている状態です。

左右の歯に異なる力が加わるため、顎の関節に非常に負担がかかってしまいます。重症になってくると、顔が左右非対称になり、見た目でも口が歪んでいることが分かってしまいます。

【かみ合わせの種類5】開咬(かいこう)

開咬(かいこう)は、かみ合わせたときに、奥歯は噛み合っているが、前歯は噛み合っていない状態を指します。

前歯できちんと物を噛み切れないため、食事が難しいと感じてしまいます。

開咬は、奥歯に必要以上の負担がかかるかみ合わせです。そのため、歯や顎の骨を痛めてしまう可能性が高いです。

【かみ合わせの種類6】上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上顎前突(じょうがくぜんとつ)は、上の顎が前に出ている状態です。いわゆる「出っ歯」と呼ばれる歯並びです。

唇が閉じにくくなるため、口の中が乾燥しやすくなります。結果、唾液の分泌量が少なくなり、虫歯や歯周病になりやすかったり、口臭の原因になったりします。

かみ合わせ治療を受けないデメリット6選

かみ合わせ治療を受けないままでいると、以下の悪影響を及ぼす恐れがあります。

  1. 虫歯・歯周病になりやすい
  2. 口臭が気になる
  3. 食べ物を上手くかめない
  4. 顎関節症になりやすい
  5. 顔がゆがむ
  6. 頭痛・肩こりになりやすい

治療を受けるか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

【デメリット1】虫歯・歯周病になりやすい

かみ合わせ治療を受けないままだと、虫歯や歯周病になりやすいです。歯が重なり合った部分に汚れが溜まるためです。

磨き残しができ、虫歯や歯周病などの口内トラブルに繋がります。

虫歯や歯周病などの病気は、歯を失う危険性があります。歯の健康を保つためには、かみ合わせ治療を受けることが重要です。

【デメリット2】口臭が気になる

かみ合わせが悪い状態だと、口臭が気になりやすいです。口呼吸の癖がついてしまい、口内が乾燥した状態になるためです。

唾液の分泌量が少なくなるため、口臭の原因となる細菌が発生しやすくなります。

さらに、磨き残しも口臭の原因です。叢生などの汚れが貯まりやすい歯並びは、かみ合わせ治療を受けることで臭いが改善される見込みがあります。

【デメリット3】食べ物を上手くかめない

かみ合わせ治療を受けないままだと、食べ物を上手くかめなくなります。片側の歯だけで噛む状態が続くと、片側の筋肉だけが発達してしまうためです。

同じ歯を使い続けると、歯や骨を痛めてしまう原因となります。

さらに食べ物をよくかまずにいると、消化不良にも繋がってしまいます。内臓に負担がかかり、体調が悪化する可能性があります。

【デメリット4】顎関節症になりやすい

顎関節症は、口が開かなかったり、顎が痛かったりする病気です。

かみ合わせが悪いと、かむたびにあごに負担がかかってしまいます。そのため、顎関節症になりやすいです。

顎関節症を発症してしまうと、最悪の場合外科手術が必要になることがあります。

【デメリット5】顔がゆがむ

歯列矯正を受けないままでいると、顔がゆがむ可能性があります。かみ合わせが悪い状態が続くと、特定の歯に負担がかかってしまうためです。

結果、左右非対称の顔になってしまいます。見た目のコンプレックスにも繋がるので、早めにかみ合わせ治療を受けましょう。

【デメリット6】頭痛・肩こりになりやすい

かみ合わせが悪いと、頭痛や肩こりになりやすいです。かむ度に、顎の関節に強い負荷がかかるためです。

負荷がかかり続けると、首の周りの筋肉が緊張状態になり、肩こりや頭痛などの症状が出ます。

かみ合わせ治療の方法は大きく2つに分けられる

かみ合わせ治療にはどんな方法があるのか気になる方もいるのではないでしょうか。治療法を大きく分けると、以下の2つです。

  1. 歯列矯正
  2. 外科手術

それぞれの治療法の特徴を解説します。

【かみ合わせ治療の方法1】歯列矯正

歯列矯正は、矯正器具を装着して歯並びを整える方法です。

治療期間の目安は、半年〜3年程度です。ただし、歯並びには個人差があるため、3年以上かかる場合もあります。

歯列矯正と一言でまとめても、矯正器具や治療方法はさまざまです。どの治療を受けるべきなのか悩んだ際には、歯科医院に相談してみることをおすすめします。

▼ブラケット矯正について知りたい方はこちら▼
>>ブラケット矯正のメリット3選!治療を受ける前に知っておきたい3つの注意点を解説

【かみ合わせ治療の方法2】外科手術

外科手術は、歯列矯正だけでは治療が難しい場合に用いられます。主に、あごの骨を矯正することが目的です。

外科手術を受ける前に、術前矯正を行います。手術後の噛み合わせを安定させるためです

外科手術をする場合、5~14日程度の入院が必要です。

かみ合わせ治療について気になることがあれば歯科医院へ

悪い歯並びのままでいると、虫歯になりやすかったり、頭痛・肩こりになりやすかったりします。口内以外にも悪影響を及ぼす恐れがあるため、早めに治療を受けることが大切です。

かみ合わせ治療は、大きく分けると「歯列矯正」と「外科手術」の2つです。どの治療を受けるべきなのか悩んだ際には、お近くの歯科医院までご相談ください。

※コラムをご覧いただいた方からのご連絡が増えており、治療が必要な方のお電話が繋がりにくくなっています。当院での治療を検討していない患者様による、ご質問だけのお電話はお控えください。