デンタルフロスは毎日やろう!使用頻度や正しく使うポイントを解説

みなさんこんにちは、むかえ歯科・小児歯科です。

デンタルフロスを使い始めようと思うけれども、頻度はどれくらいにすればいいのかなと悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

結論から言うと、デンタルフロスは毎日使うのがおすすめです。しかし、「時間もかかるし面倒臭いな」と思う方もいるでしょう。

そこでこの記事では、毎日フロスを使うメリットやよくある疑問を解説していきます。デンタルフロスを使う頻度への答えが知りたい方は、ぜひご覧ください。

デンタルフロスの使用頻度は毎日がおすすめ

デンタルフロスを使う頻度は、毎日がおすすめです。

実は、歯ブラシだけを使った時の歯垢除去率は58%と言われており、お口の中に汚れが残っている状態です。これがフロスを使うことで、2割程度改善すると言われています。

食事による汚れをしっかりと取り除くために、フロスを使う理想の頻度は毎食後です。しかし、そこまでゆっくり時間を取れないという方もいるのではないでしょうか?

現実的なラインとして、1日1回はフロスで掃除することをおすすめします。就寝前に時間をとって、丁寧にフロスで汚れを取り除いてあげましょう。

余談ではありますが、アメリカでは「fross or die」という言葉があります。
ざっくり紹介すると「フロスを使いますか?それとも死にますか?」という意味です。

極端な言葉かもしれませんが、それほどデンタルフロスが重要ということです。

デンタルフロスを毎日使う3つのメリット

デンタルフロスを毎日継続して使うと、以下のようなメリットがあります。

  1. お口の汚れを残さずに済む
  2. お口の以上に早く気づける
  3. 口臭の予防につながる

それぞれ具体的に解説します。

お口の汚れを残さずに済む

デンタルフロスを使用することで、歯磨きでは取り切れない歯垢を除去できます。

ブラッシングのみの歯垢の除去率は約60%ですが、デンタルフロスを併用することで約80%まであがると言われています。

汚れをしっかり取り除けば、虫歯や歯周病といったトラブルの予防にもつながります。

お口の異常に早く気づける

デンタルフロスを使用すると、お口のトラブルを早めに見つけられる場合があります。

例えば、歯の表面をこするように動かしたとき、ざらつく感じや引っ掛かりがあると虫歯になっている可能性があります。

また、デンタルフロスを行い出血があった場合は、歯周病の可能性があります。

さらに、被せ物や詰め物が入っている歯にフロスを通した際に切れたり引っかかったりする場合は、詰めたものが合わなくなっているケースが考えられます。

デンタルフロスを使用することで、口内トラブルの早期発見につながります。

口臭の予防につながる

デンタルフロスや歯間ブラシを使用することで、口臭を予防できます。

歯垢が溜まっていると口臭の原因となります。また、歯周病になってしまった場合も、出血や膿が出てしまい嫌なにおいが発生します。

余談ですが、日本人は世界の先進国の中で最も口が臭いと言われています。この一因にデンタルフロスや歯間ブラシの普及率が低いことが挙げられています。これらを効果的に使って口臭を防ぎましょう。

デンタルフロスを正しく使う3つのポイント

デンタルフロスを正しく使うために3つのポイントを抑えておきましょう。

  1. フロスはゆっくりと差し込む
  2. 歯肉溝までしっかり差し込む
  3. 下から上に掻き出す

1. フロスはゆっくりと差し込む

デンタルフロスを歯と歯の間に入れる際はゆっくりと差し込むことを意識します。勢いをつけてしまうと、歯茎を傷つけることがあるからです。

歯茎が傷つくと、傷から細菌が入ったり歯茎が下がったりする場合があるため注意が必要です。

前後に軽くフロスを動かしながらおろしていくとゆっくりと入るはずです。うまく差し込めない場合は、力任せに押し込むのではなく、鏡を見ながら位置を確認してみてください。

2. 歯肉溝までしっかり差し込む

フロスは、歯肉溝と呼ばれる歯と歯茎の間にある溝まで差し込みます。歯と歯の境目だけを磨くのでは不十分です。

歯肉溝にも歯垢はついています。歯ブラシでは除去しにくい部分なので、フロスでしっかりとお手入れしてあげましょう。

ここまでお掃除をすると、お口がスッキリするはずです。

3. 下から上に掻き出す

フロスを使うときは、下から上に掻き出すことを意識してみてください。上から下に力を入れると、かえって汚れを押し込んでしまいます。

下から上に少しずつ引き上げるように掻き出していきましょう。

デンタルフロスに関するよくある疑問

ここからは、デンタルフロスに関するよくある疑問を解決していきます。

歯ブラシの前と後どちらがいいの?

デンタルフロスや歯間ブラシは歯磨きの後に使いましょう。

歯磨きで全体の歯垢を落とした後、歯ブラシが届きにくい歯と歯の隙間にフロスを使って掃除をすることで、歯垢をより落としやすくなります。

ただし、フロスでは歯の表面が磨けないので、歯ブラシと組み合わせて使用する必要があります。

デンタルフロスをしたら血が出たけど頻度が高すぎたの?

血が出たとしても、長期化しておらず、痛みを感じないならば問題ありません。

歯周ポケットにバイ菌が溜まると炎症を起こして歯茎が腫れ、血がたまることがあります。この状態ならば、フロスを使い続けることで出血もなくなっていき、お口の状態が改善していくことが期待できます。

ただし、長期的に出血が続く場合は、使い方が悪くて歯茎を傷つけていたり、歯周病が悪化したりしている可能性もあり、お口の状態を確認した方が良いでしょう。

1〜2週間出血が続く場合は、お近くの歯科医院にご相談ください。

デンタルフロスを使うと痛みが出るけど大丈夫?

デンタルフロスを使って痛みを感じる場合、虫歯や歯周病になっている可能性があります。もしくは、お手入れの最中に歯茎を傷つけているのかもしれません。

いずれにせよ、お口の状態を一度確認することをおすすめしますので、お近くの歯科医院にご相談ください。

デンタルフロスの最適な頻度は毎日!お口をきれいな状態に保とう

デンタルフロスは毎日使うのがおすすめです。多く使って悪影響が出るものではありません。むしろ、デンタルフロスを使用することで歯垢除去率をあげられて、お口を清潔な状態に保てるので、ぜひ活用してみてください。

また、お口を清潔に保ち、トラブルを早期発見するためにも、歯科医院での定期検診もご活用ください。

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