お口の健康を保つために歯磨きは大切です。
しかし、どんなタイミングで行うか?1回にどのくらいの時間をかけたらいいのか?などお悩みではないでしょうか?
今回は「歯磨きを行うタイミング」についてご紹介していきます。
歯磨きするタイミングは「食後」が良い
歯磨きは食後に行いましょう。
食事の後は、口腔内が酸性になり、歯が溶けやすい状況になります。
さらに食べカスなどの汚れは虫歯菌・歯周病菌の餌となるので、しっかりと歯磨きを行いましょう。
なお、朝昼晩それぞれの食後にブラッシングを行うことが大切です。
毎日3回の歯磨きを心掛けましょう。
しかし、仕事などで1日3回のブラッシングが難しい人もいるのではないでしょうか?
忙しい人は、夜だけでも丁寧に行いましょう。
就寝時は唾液の分泌量が下がるので、お口のトラブルのリスクが高くなるためです。
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1回の歯磨きにかける時間はどのくらい?
1回の歯磨きは10分以上を心がけてください。
時間をかけて丁寧に磨くことで、食べかすや歯垢などの汚れを落としやすいからです。
もし難しい場合は、夜だけでも時間をかけてブラッシングを行うよう心がけましょう。
1日1回プラークが少ない状態にするだけでも、お口のトラブルを防げる可能性があります。
歯磨きができないときはどうしたらいい?
歯磨きは1日3回、10分以上を目安として行うのが望ましいとお話をしました。
しかし、仕事などでブラッシングができない場合もありますよね?
ここでは歯磨きが難しい場合の対処法を3つ紹介していきます。
- 口をすすぐ、うがいをする
- ノンシュガー、キシリトール100%のガムを噛む
- 指磨きを行う
それぞれの方法について詳しく解説していきましょう。
【歯磨きができないときの対処法1】口をすすぐ、うがいをする
歯磨きが難しい場合は、口をすすいだり、うがいをしたりしましょう。
こうすることで、食べかすを洗い流すことができます。
その他にも、口内が中和され虫歯リスクが低くなる可能性があるのです。
食事中でも水を含み、口内にいきわたるように意識しましょう。
マウスウォッシュを使用すると口臭予防にも繋がります。
【歯磨きができないときの対処法2】ノンシュガー・キシリトール100%のガムを噛む
食後にはガムを噛むことも1つの方法です。
咀嚼によって唾液が分泌され、口内環境を中和させる効果が見込まれます。
しかし、噛むガムはなんでも良いというわけではありません。
砂糖入りのものは、細菌の餌となってしまうので、できるだけノンシュガーを選びましょう。
その他にもキシリトール100%のガムも望ましいです。
キシリトールは、虫歯菌の増殖を抑える効果が見込まれます。
【歯磨きができないときの対処法3】指磨きを行う
指磨きとは、自分の指を使って歯を汚れを落とすことです。
自分の指を使うことで歯が綺麗になったかどうか確認しやすいのがメリット。
しかし、抵抗のある方もいらっしゃるかもしれません。
直接指を使うのに抵抗があれば、市販の指磨き用シートを活用すると良いでしょう。
お口の健康を保つために気を付けたい3つのポイント
お口の健康を保つために気をつけていただきたいポイントがあります。
下記3点です。
- 夜寝る前の歯磨きは念入りに行う
- デンタルフロスや歯間ブラシを活用する
- 定期的な検診に行く
それぞれの項目について解説していきます。
【お口の健康を保つポイント1】寝る前の歯磨きは念入りに行う
繰り返しになりますが、夜寝ている間は唾液の分泌量が減り虫歯菌は増えやすい状態です。
そのため、寝る前(夕食後)の歯磨きは必ず行うように心がけましょう。
【お口の健康を保つポイント2】デンタルフロスや歯間ブラシを活用する
デンタルフロスや歯間ブラシを使用することで、歯の間の歯垢を取り除くことができます。
歯磨きでは届きにくい部分も綺麗にできるため、丁寧なブラッシングと並行して行うようにしましょう。
余談ではありますが、アメリカでは「fross or die」という言葉があります。
ざっくり紹介すると「フロスを使いますか?それとも死にますか?」という意味。
極端な言葉かもしれませんが、それほどフロスが重要ということですね。
お口の健康のためにも、ぜひ活用しましょう。
【お口の健康を保つポイント3】定期的な検診に行く
歯医者に行くのはお口のトラブルがあった際という人も多いでしょう。
しかし、歯科医院では歯磨き指導も行っています。
そのため、虫歯がない状態でも検診に行くと良いです。
定期的な検診を受けることで、虫歯やお口のトラブルの早期発見に繫ります。
お口のことで何かお悩みがあれば、お近くの歯科医院へご相談ください。
お口のことでお悩みの場合は、歯科医院へご相談ください
今回は歯磨きのタイミングや回数の目安についてお話ししました。
本記事の内容を簡単にまとめると、
- 歯磨きのタイミングは朝昼晩の食後
- 忙しい場合は夜だけでも丁寧に行う
- 1回の目安は10分以上
- 歯磨きができないときは口をゆすぐなどの対処法がある
ということになります。
丁寧なブラッシングを行うことは、歯の健康を保つことです。
正しい知識を身につけて、お口のトラブルを防ぎましょう。
なお、お口のことでお悩みの際には、お近くの歯科医院へ気軽にご相談ください。また、当院の予防歯科でもブラッシング方法を指導しています。
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