【保存版】インプラント・ブリッジ・入れ歯治療のメリット・デメリットを徹底解説

「歯の治療をする時はインプラントとブリッジ、どっちが良いの?」と考えたことがある方も多いのではないでしょうか。どの方法が自分に合っている治療法が気になりますよね。

歯が欠損した場合の治療法には以下の3つがあります。

  • インプラント
  • ブリッジ
  • 入れ歯

それぞれメリット・デメリットが異なるので、自分の歯の状態に合わせて治療を進める必要があります。

この記事では、歯の欠損治療に関する以下のポイントを解説。

  • インプラント・ブリッジ・入れ歯の違い
  • メリット・デメリット
  • 治療をする際に確認すること

ぜひ参考にしてください。

監修者:迎 和生
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。

インプラント・ブリッジ・入れ歯の違いは?

歯の欠損治療で使われる3つの治療法のメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

インプラントの特徴

インプラントは、人工の歯と土台を顎の骨の中に埋め込む治療方法です。
外科手術を行って、顎の骨に穴を開けて進める大がかりな治療となります。

治療期間は約4ヶ月となっています。

材料や形状にいくつか種類があり、個人に合わせた治療が可能です。詳しくは別記事で解説しています。

▼インプラントの種類について詳しく知りたい方はこちら▼
>>【覚えておこう】インプラントには種類がある?4つの観点から特徴を解説!

メリット

メリットは以下の4つ。

  1. 見た目が良い
  2. 他の歯を削る必要がない
  3. 口内を清潔に保てる
  4. 寿命が長い

インプラントは、歯の色に近い見た目を選べるので違和感がありません。他の歯を削る必要がないので、周りの歯に影響も少ないです。

表面に段差が生まれず歯磨きがしやすいので、口内を清潔に保てます。10年後も上顎95%、下顎90%の確率でインプラントは残るため、寿命が長めなのも特長です。

▼インプラントの寿命について詳しく知りたい方はこちら▼
>>【10年以上使うために】インプラントを長持ちさせる方法や寿命を縮める原因を解説!

デメリット

デメリットは以下の5つ。

  1. 保険適用外
  2. 治療期間が長い
  3. 外科手術が必要
  4. 顎の骨の状態や他の病気にかかってると難しい
  5. 定期検診に通う必要がある

基本的にインプラントは保険適用外なので、料金が高くなってしまいます。治療期間も約4ヶ月と長く、その間は不便なことも多いです。

外科手術が必要で、顎の骨の状態が悪かったり、他の病気にかかってしまったりすると、手術を受けられない可能性もあります。
また、普段の歯と同じようにインプラントの定期検診にいく必要があります。

▼インプラントのリスクについて詳しく知りたい方はこちら▼
>>【治療前に確認】インプラントのリスクと4つの失敗例を解説

ブリッジの特徴

ブリッジは、被せ物で歯の欠損治療をする方法です。両サイドの歯を削って、欠損した部分を補う人工歯を被せます。
周りの歯を削るので、ある程度健康な歯が必要。治療期間は約1ヶ月となっています。

素材もいくつかの種類から選ぶことができます。ただ、保険適用外のものもあるので注意しましょう。

メリット

メリットは以下の3つ。

  1. 保険適用の物がある
  2. 保険適用外の素材を使えば見た目が良くなる
  3. 治療期間が短め

ブリッジには保険適用で治療できるものがあります。また、保険適用外にはなりますが、素材を変えることで、他の歯と違和感のないような見た目に仕上げることもできます
治療期間も1ヶ月と短めで済むことがメリットですね。

デメリット

デメリットは以下の4つ。

  1. 他の歯を削る必要がある
  2. 支えの歯への負担がかかる
  3. 支えの歯は虫歯や歯周病になりやすくなってしまう
  4. 欠損歯があると治療ができない可能性がある

ブリッジは、隣の歯を削って、被せ物をはめられる形に整えなければいけません。削られた歯に負担がかかり、歯磨きがうまくできなくなるので、虫歯や歯周病になりやすくなってしまいます。

また、隣の歯がなかったり、欠損している歯が多かったりすると治療ができません。治療することができても、保険適用外になってしまうことがあるので注意しましょう。

入れ歯の特徴

入れ歯は、周りの歯にバネなどを引っ掛けて、人工の歯を固定する治療法です。
手術や他の歯を削る必要がありません。手入れも簡単で、直してもすぐに修理を行うことが可能です。
また、歯が全部抜けてしまった場合でも、総入れ歯を使うことで、治療が可能です。

治療期間は約2ヶ月となっています。

メリット

メリットは以下の4つ。

  1. 保険適用の物もある
  2. 保険適用外の素材を使えば見た目が良くなる
  3. 歯を削る必要がない
  4. 簡単に修理ができる

入れ歯は保険適用のものも選べます。また、保険適用外にはなりますが、素材を変えることで、違和感の少ない素材に変更することも可能です。
入れ歯治療は歯を削る必要がなく、壊れても簡単に修理ができるので、安心して治療を受けられます。

デメリット

デメリットは以下の4つ。

  1. 口の中に異物感がある
  2. 見た目が悪い
  3. 咀嚼機能が落ちる
  4. 手入れする必要がある

入れ歯を使うとどうしても口の中に異物感が残ります。バネなどの部品が外から見えることも多く、見た目が悪くなってしまいます。
本来の歯より、咀嚼能力が落ちてしまうのもネックな部分
毎日手入れをして清潔さを保つ必要もあります

インプラント・ブリッジ・入れ歯の特徴を比較

  • インプラント
  • ブリッジ
  • 入れ歯

それぞれの特徴を表で比較しました。

 

インプラント ブリッジ 入れ歯
見た目 自然な仕上がり 素材によって違和感がある 違和感がある
噛みごこち 良い 良い あまり良くない
違和感 全くない ほとんどない 異物感がある
清潔さ 歯磨きしやすい 磨きにくい 取り外して洗える
周りの歯への影響 ほとんどない 横の歯を削る 横の歯に引っ掛ける
費用 保険適用外 保険適用可 保険適用可
手術 必要 不要 不要
治療期間 約4ヶ月 約1ヶ月 約1ヶ月
寿命 長め やや長め 短め

インプラントは、見た目が自然な仕上がりになり、違和感もなく、生活に支障がほとんどありません。ただ、費用が高く、手術が必要なこともあり負担が大きいです。

ブリッジは、費用をかけて治療することで、見た目もあまり違和感のない歯の状態に戻すことができます。
ネックなのは、周りの歯をブリッジに合わせて削る必要があること削った歯はもろくなったり、虫歯になる可能性が高くなってしまいます。

入れ歯は値段が安く、短い時間で治療ができるのがメリット。ただ、見た目や使用感で異物感が高いです。

自分の歯の状態に合わせて、治療法を決めていきたいですね。

インプラントやブリッジなどの治療方法の選ぶ際に確認すべきポイント

治療方法を選ぶ際に、確認すべきポイントが4つあります。

  1. 他の歯は健康か
  2. 顎の骨は十分にあるか
  3. 持病があるかどうか
  4. 治療にどれくらい費用が使えるか

それぞれ解説します。

【確認すべきポイント1】他の歯は健康か

他の歯が健康かどうか確認しましょう。特に、欠損した歯の隣の歯が健康かどうかが非常に重要。
ブリッジや入れ歯を行う場合、周りの歯が必要なので、場合によっては治療ができない可能性があります。

【確認すべきポイント2】顎の骨は十分にあるか

顎の骨が十分に足りているか確認しましょう。顎の骨が足りてないとインプラントができません。

必然的に、ブリッジか入れ歯の治療になる可能性が出てきます。

【確認すべきポイント3】持病があるかどうか

持病があるかどうか確認しましょう。持病があると、外科手術を行うインプラント治療ができない可能性があります。
また、処方されている薬の副作用で手術が治療ができない場合も。

歯科医院や主治医に相談してみましょう。

【確認すべきポイント4】治療にどれくらい費用を使えるか

歯の治療にどれくらいの費用が使えるか確認しましょう
保険適用外の治療もあるので、場合によっては高額になる可能性も。

ブリッジや入れ歯でも、素材によっては保険適用外のものもあるので、費用感はしっかり確認しておきましょう。

インプラント・ブリッジどちらが良いか悩んでいるなら歯科医院で相談してみよう

どの治療法を選ぶべきか悩んでいるのであれば、一度歯科医院で相談してみましょう。相談やカウンセリングを受けるだけでも、歯科医院を受診することができます。

納得いくまでお話を聞いてみると良いですね。もし、いずれかの治療法しかなく、本当に治療法に悩んでいるのであれば、セカンドオピニオンも検討してみましょう。
歯の欠損治療は大きな治療になるので、納得した上で進めたいですね。

インプラント・ブリッジの特徴を理解して治療法を選びましょう

この記事では、歯の欠損治療で気になる以下のポイントを解説しました。

  • インプラント・ブリッジ・入れ歯の違い
  • メリット・デメリット
  • 治療をする際に確認すること

それぞれの治療法でメリット・デメリットが大きく異なります。
特に以下のポイントは重要。

  • 費用
  • 見た目
  • 異物感
  • 他の歯への影響

歯科医院でしっかり相談し、自分の状況に合わせた治療法を選ぶようにしましょう。

※コラムをご覧いただいた方からのご連絡が増えており、治療が必要な方のお電話が繋がりにくくなっています。

当院での治療を検討していない患者様による、ご質問だけのお電話はお控えください。