皆さんこんにちは。
むかえ歯科・小児歯科です。
今回は歯間ブラシと出血の関係について解説していきます。
歯間ブラシを使用しているときに血が出てしまい、原因が分からず不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか。
口内を傷つけていたり、何かの病気にかかっていたりするのではないかと悩む人もいるでしょう。
そこで本記事では、下記内容を解説していきます。
- 歯間ブラシで出血してしまう原因
- 対処法
- 正しい歯間ブラシの使い方
歯茎からの出血を放っておくと、最悪歯を失ってしまう場合もあります。お口の健康を保ちたい方は、ぜひご覧ください。
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。
歯間ブラシで血が出る原因のほとんどは歯周病
歯茎からの出血のほとんどの原因が歯周病です。
歯周病とは、歯茎が炎症を起こして腫れる病気です。出血が見られるのは、初期の症状です。
放っておくと膿が出てくることもあります。
普段から歯磨きを怠ると、発症してしまう可能性があります。
▼歯周病の原因を知りたい方はこちら▼
歯周病の原因とは?症状や治療方法、予防法まで徹底解説
歯間ブラシで出血する歯周病以外の原因5選
歯間ブラシで血が出てる原因は、歯周病がほとんどというお話をしました。
しかし、歯周病以外で出血する要因はあります。
- 歯間ブラシの使い方が間違っている
- 喫煙
- ホルモンバランスの乱れ
- 薬の影響
- 歯周病以外の病気
それぞれの項目について詳しく解説していきます。
【歯間ブラシで出血する原因1】歯間ブラシの使い方が間違っている
血が出る原因は、歯間ブラシの使い方が間違っている可能性もあります。
無理に歯と歯の間に入れた結果、歯茎が傷つき出血が見られます。力づくで歯間ブラシを入れてはいけません。
歯茎が炎症を起こしている場合さらに悪化する可能性もあります。
なお、歯間ブラシの正しい使い方は後ほど紹介します。
【歯間ブラシで出血する原因2】喫煙
タバコを吸う人は、吸わない人に比べると血流が悪くなりやすいです。
そのため、歯茎に炎症を起こし、出血しやすい状態になります。
なお、喫煙をすることで免疫力が低下し歯周病にもなりやすくなります。
タバコを吸う習慣がある人は、禁煙をするか本数を減らすようにしましょう。
【歯間ブラシで出血する原因3】ホルモンバランスの乱れ
主に女性に見られる原因です。
女性ホルモンのバランスが変化することにより、歯茎が炎症を起こしやすい状態になります。
その状態で歯間ブラシを使用すると出血してしまう場合もあります。
妊娠中や更年期は、特にホルモンバランスが崩れやすいタイミングです。
【歯間ブラシで出血する原因4】薬の影響
抗血小板薬や抗凝固薬を飲んでいると、歯茎から出血する場合があります。
上記の薬は血液をさらさらにし血流をよくするものです。一方で、血が止まりにくくなります。
そのため、歯間ブラシのちょっとした刺激でも出血が見られます。
【歯間ブラシで出血する原因5】歯周病以外の病気
歯周病以外の病気で歯茎の出血が見られることがあります。
例えば、下記の病気が挙げられます。
- 血友病
- 白血病
- 再生不良性貧血
- 血小板減少性紫斑病
- ネフローゼ症候群
歯茎の腫れがないにも関わらず出血が続いている場合、重大な病気の可能性もあります。
歯間ブラシで血が出るときの2つの対処法
歯茎から出血が見られる場合、何をしたらいいのでしょうか?
この章では、具体的な対処法を紹介していきます。
主に下記2点です。
- 歯科医院でお口の状態を診てもらう
- 自分に合った歯間ブラシに変える
それぞれの方法について詳しく解説紹介していきます。
【歯間ブラシで出血する対処法1】歯科医院でお口の状態を診てもらう
上記でも解説しましたが、歯間ブラシで出血するのは歯茎に炎症がある状態です。歯周病になっている可能性もあります。
歯周病は痛みもないため、だんだんと症状が進行する病気です。
最悪の場合、歯を失ってしまう可能性もあります。
早めに歯科医院に行きお口の状態を診てもらい、治療したりアドバイスをもらったりするようにしましょう。
▼歯周病の治療の期間や流れについて知りたい方はこちら▼
歯周病治療の流れや期間を4ステップで解説【治療後も注意】
【歯間ブラシで出血する対処法2】自分に合った歯間ブラシに変える
歯間ブラシはサイズが数種類あります。
歯と歯の隙間にスムーズに入るものを選ぶようにしましょう。
サイズ選びに迷ったら若干小さめのものを選択しましょう。
なお、若い人は歯間ブラシを使わないようにしましょう。
歯間ブラシは、歯の間が空いてしまっている人が使用するものだからです。
隙間に入るからと言って無理に入れるのは、歯茎を痛める原因にもなります。
若い人や歯茎が詰まっている人は、フロスを使用しましょう。
歯間ブラシの正しい使い方
歯間ブラシの使い方が間違っており、出血する場合もあります。
そのため、この章では正しい使用方法を解説していきます。
歯間ブラシは鏡を見ながら使いましょう。
歯茎を傷つけないようにゆっくりと斜めに挿入します。
歯間ブラシを水平にして、歯に沿わせて2~3回往復させましょう。
このとき、隣りあった歯を一本ずつ、片方の面ごとに軽く当て清掃します。
歯間ブラシの正しい使い方を覚えて、お口の健康を保ちましょう。
歯間ブラシでの出血が気になれば歯科医院へ
今回は歯間ブラシと出血の関係について紹介しました。
歯茎から血が出る原因のほとんどが歯周病です。
放っておくと自分の歯をなくしてしまう恐ろしい病気です。
早めに歯科医院へ行き、症状を診てもらい治療を受けましょう。
繰り返しになりますが、歯間ブラシは歯の間が空いてしまっている人向けのものです。
そのため若い人や歯茎が詰まっている人は、使用を避けましょう。
歯間ブラシでの出血が気になれば、歯科医院へお気軽にご相談ください。
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