皆さんこんにちは。
むかえ歯科・小児歯科です。
今回は、歯の矯正のゴムかけについて解説していきます。
歯科医院でゴムかけをするよう指示をもらった人の中には、なぜ必要なのか疑問が残っている方もいるでしょう。
もしゴムかけをさぼってしまうとどうなるのかも知りたいところです。
そこでこのコラムでは、矯正のゴムかけの重要性を分かりやすくお話していきます。
歯並びを良くしたいと考えている方や矯正中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。
【基礎知識】矯正のゴムかけとは?
ゴムかけとは、上あごの装置と下あごの装置にまたがって治療用のゴムをかける治療のことです。
歯の矯正の一部の期間だけに使うことが多いです。
なおゴムは医療用で、顎間ゴム(がっかんごむ)やエラスティックとも呼ばれます。
ゴムかけの効果は矯正のサポート
ゴムかけをする理由は、矯正のサポートを行うためです。
ゴムの収縮性を利用して、上下の歯を動かします。
その結果、しっかりとした噛み合わせ、歯並びを作ります。
ゴムかけをすることで、歯の移動をサポートします。
矯正のゴムかけをさぼるとどうなるのか?
ゴムかけをさぼってしまうと、治療期間が延びる可能性があります。
さらに、仕上がりにも影響が出てしまう場合も考えられます。
そのため、矯正のゴムかけはおこたらず、歯科医院での指示通りに装着しましょう。
矯正のゴムかけの使い方
矯正のゴムかけをする場合は、鏡を見ながらつける場所を間違えないように行います。
なお、矯正のゴムかけをする場所は歯科医院の指示に従いましょう。
目安として1日20時間以上、基本的に食事と歯磨きの時間以外は常に着用します。
1日1回、就寝前に新しいゴムに取り替えるようにしてください。
矯正のゴムかけ方の種類4選
この章では、矯正のゴムかけの種類を紹介します。
代表的なものは下記4点です。
- 2級ゴム
- 3級ゴム
- クロスゴム
- 垂直ゴム
それぞれの方法について、分かりやすく解説していきます。
矯正のゴムのかけ方はお口の状態によって変わってくるため、歯科医院の指示通りに行いましょう。
【矯正のゴムかけの方法1】2級ゴム
2級ゴムは、出っ歯・上顎前突の改善に使用する方法です。
上の犬歯付近と下の第一大臼歯の近くにゴムをかけます。
【矯正のゴムかけの方法2】3級ゴム
3級ゴムは、下顎前突・反対咬合の改善に使われます。
下の犬歯のあたりと上顎第一大臼歯の近くにゴムをかけましょう。
【矯正のゴムかけの方法3】クロスゴム
クロスゴムは、交叉咬合など上下の噛み合わせが左右にずれている場合に使います。
上下歯の噛む面を交差するようにゴムをかける方法です。
【矯正のゴムかけの方法4】垂直ゴム
垂直ゴムは、開咬によって上下の歯が噛みあっていない場合に使われます。
上下のフックに対して垂直にゴムをかけましょう。
矯正のゴムかけでよくある質問
こちらでは、矯正のゴムかけを検討されているの方からよくいただく3つの質問に答えていきます。
- 矯正のゴムはどのくらいの期間する?
- 食事中のゴムはどうしたらいい?
- 矯正のゴムかけには痛みがある?
順番に解説します。
【よくある質問1】矯正のゴムはどのくらいの期間する?
ゴムかけの期間は、人によって異なります。短いと1ヶ月、長いと1年以上かかることもあります。
矯正によって、歯は1ヶ月に約1mmのペースで動きます。ゆっくり時間をかけて歯を整えていくため、歯並びによってゴムかけの期間に個人差が出ます。
歯科矯正のゴムかけは、最低でも1ヶ月以上は必要であることを頭に覚えておきましょう。
【よくある質問2】食事中のゴムはどうしたらいい?
食事中は、ゴムはかけたままでも問題ありません。軽食などで外すのが面倒だと感じれば、そのまま食べても大丈夫です。ただし、食べにくいと感じる場合は外しましょう。
なお、食事中にゴムを飲み込んだ場合でも、体に害はないので安心してください。消化はされませんが、時間が経てば自然と排出されます。
【よくある質問3】矯正のゴムかけには痛みがある?
矯正のゴムかけでは、装着を始めたばかりの頃は痛みを感じることが多いです。歯がゴムの伸縮によって動いているためです。
痛みが強い場合は、食事を柔らかいものにしたり、噛む力を弱くしたりするなどします。ゴムを外すと矯正の効果が落ちるのため、できるだけ装着し続けましょう。
なお、ゴムかけの痛みは、装着して1~2週間すれば軽減していきます。3週間以上継続する・痛みがあまりにも強い場合は、治療を受けた歯科医院に相談してみましょう。
矯正のゴムかけで疑問があれば歯科医院へご相談ください
今回は矯正ゴムのかけについてお話しました。
ゴムかけをさぼると治療期間が伸びたり、仕上がりに影響を及ぼしたりします。
そのため、歯科医院の指示通りに行いましょう。
矯正のゴムかけについて、不安や疑問なことがあれば歯科医院へお気軽にご相談ください。
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当院での治療を検討していない患者様による、ご質問だけのお電話はお控えください。