歯医者でセカンドオピニオンを受ける際の3つの注意点を解説【メリット・デメリット】

今の歯医者の治療法って本当に正しいのかな?」と不安に感じたことがある方も多いのではないでしょうか。

どうしても不安が取れず、セカンドオピニオンを検討している方もいるかもしれません。セカンドオピニオンとは、違う医師に症状などを相談することです。

歯科治療の方法は一つではないため、違う治療法を提案してもらえることもあります。

もちろん、同じ治療法を提案されることもありますが、相談することで気持ちが楽になります。安心して治療を進めたいのであれば、検討してみてもよいでしょう。

この記事では、歯科医院のセカンドオピニオンについて気になる、以下のポイントを解説しています。

  • セカンドオピニオンのメリット・デメリット
  • 受診する上で気をつけるポイント

詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

監修者:迎 和生
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。

歯医者のセカンドオピニオンって?

歯科医院でのセカンドオピニオンとは、病気の診断や治療の進行に関して別の歯科医師に意見を求めることです。

特に以下のような不安を抱えている場合に、利用されることが多いです。

  • 歯を抜く治療を進められたけど抜かなくて良い治療はないのか
  • 違う詰め物や被せ物はないのか
  • 治療したけど違和感や腫れが消えない

自分が現在進めている治療方法が本当に正しいのか不安な際に、別の医師に相談することが可能です。

客観的な意見を聞けるので、納得した上で治療を進めることができます。

ただ、違う歯科医院で診察を受けるので、改めて費用がかかってしまいます。

闇雲にセカンドオピニオンを利用するのではなく、本当に不安な時に相談するようにしましょう。

 

セカンドオピニオンで別の歯医者で診察するメリット4選

セカンドオピニオンで別の歯科医院で診察するメリットは以下の4つ。

  1. 客観的・中立的な意見を聞ける
  2. 誤診のリスクを減らせる
  3. 納得した上で治療を進められる
  4. 自分に適した治療を選択できる

それぞれ解説します。

 

【メリット1】客観的・中立的な意見を聞ける

セカンドオピニオンでは、客観的・中立的な意見を聞くことができます。

治療方法に関してメリット・デメリットを両方しっかり説明してくれ、納得いくまで質問に答えてくれます。

「いつも治療してくれている先生の意見が少し偏っているのかも」という不安を抱いている方もいるかもしれません。その場合、なかなか質問できないことも多いです。

いつもの先生には相談できないようなことを、話しやすいのがセカンドオピニオンの強みです。

 

【メリット2】誤診のリスクを減らせる

誤診のリスクを減らすことができます。

可能性は非常に少ないですが、誤診をされていて治療法が間違っている可能性もあります。

客観的な立場で改めて診察することで、誤診を防ぐことが可能です。

 

【メリット3】納得した上で治療を進められる

セカンドオピニオンをすることで、納得して治療を進めることができます。

歯を削るなどの元に戻せない治療では、不安を持ったまま進めてしまうと「もっと違う方法があったかもしれない」と後悔してしまうこともあります。

「他の歯医者で相談すればよかった」と後悔してしまうと、精神的ストレスも大きいです。

特にインプラントなどの大規模な手術では、不安なく治療を進めたい人が多いと思います。

納得して治療を進めるためにも、不安が大きい場合は1度相談してみると良いでしょう。

 

【メリット4】自分に適した治療を選択できる

歯の状況によっては、複数の治療方法が考えられる場合があります。

他の歯科医院で相談することで選択肢を増やし、自分の価値観にあう治療法を選択しやすくなることもあります。

詰め物や被せ物などの治療法の種類が多い場合は、相談してみても良いでしょう。

 

セカンドオピニオンで別の歯医者で診察するデメリット2選

セカンドオピニオンで別の歯科医院で診察するデメリットは以下の2つです。

  1. 同じ診断をされる場合もある
  2. 初診費用が改めてかかる

それぞれ解説します。

 

【デメリット1】同じ診断をされる場合もある

現在通っている歯科医院と同じ診断をされる可能性も高いです。

客観的に診察しても同じ回答になる場合は、診察代が無駄だったと感じることもありえます。

ただ、違う歯科医師が同じ回答をしたのであれば、信用性が高いです。安心して治療を進められる材料になるので結果をしっかり受け止めるようにしましょう。

 

【デメリット2】初診費用が改めてかかる

違う歯科医院で改めて診察を受ける場合、初診料がかかってしまいます。

初診料は初めての診察の際に請求される料金です。診察で別の病院に2回行くので、費用が多めにかかってしまうのは仕方ない部分です。

安心して治療を進めるために必要な出費と捉えるようにしましょう。

 

セカンドオピニオンで別の歯医者を受診する上で注意するポイント3選

セカンドオピニオンで別の歯科医院を受診する上で、注意するポイントは以下の3つです。

  1. 自分の意見を伝える
  2. 相談内容を固めておく
  3. 主治医に事前に伝える

それぞれ解説します。

 

【ポイント1】自分の意見を伝える

自分の意見をしっかり伝えましょう。特に「この部分が不安です」と明確に伝えきることが大事です。

遠慮してしまうと自分の意見がうまく伝わらずに、正しく診察されない場合もあります。

正しく治療を進めるためにも、聞かれたことには正直に答えるようにしましょう。

疑問が残るならその場でしっかり質問し、不明な点を残さないように進めましょう。

 

【ポイント2】相談内容を固めておく

事前に相談内容を固めておきましょう。いきなり歯科医院へ行って相談すると、緊張して上手く話せないこともあります。

紙などにメモして、診察当日にしっかり伝えられるようにしておきましょう。

 

【ポイント3】主治医に事前に伝える

できれば、事前に今通っている歯科医院でセカンドオピニオンを受けることを伝えましょう。相談すれば、紹介状を書いてもらえたり、レントゲン写真などをもらったりすることができる場合があり、同じ検査をもう1度しなくて済みます。

ただ、今通っている歯科医院に相談しにくい人も多いでしょう。レントゲンなどの1度行った検査を自費で受けることに問題がなければ、無理して相談する必要はありません。

自分の負担が少ない方を選びましょう。

 

セカンドオピニオンを受ける前に通っている歯医者でも相談しよう

セカンドオピニオンを受ける前に、現在通っている歯科医院で、治療方法について相談してみましょう。できれば、「この進め方に不安があります」とはっきり伝えていただくと良いと思います。

痛みなどご自身でしか気づけない部分もあるので、今の状態を正直に伝えてみましょう。

特に、抜歯などの大がかりな治療の際は、気になることは全て質問して不安をなくしておきたいです。歯科医師も質問にはしっかり答えてくれます。

質問をしても納得行かないのであれば、セカンドオピニオンを検討しましょう。

 

歯医者の治療方法の不安が解消されないのであればセカンドオピニオンを検討しよう

この記事では歯科医院のセカンドオピニオンについて気になる、以下のポイントを解説しました。

  • セカンドオピニオンのメリット・デメリット
  • 受診する上で気をつけるポイント

セカンドオピニオンをすることで、治療方法に関する不安を解消することができます。追加で診察代がかかってしまいますが、安心して治療を進めたいのであれば検討してみましょう。

ただ、自分の感じていることや症状をしっかり伝える必要があります。痛みや違和感などは自分自身しか分からない部分なので、正直に回答するようにしましょう。

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