毎日の歯磨きが大切だというのはなんとなくわかるかと思いますが、歯ブラシを選ぶときのポイントはご存知ですか?
普段、歯ブラシを買うとき、ついつい適当に選んでしまうこともあると思います。
そこで、この記事では、
- 歯ブラシの重要性
- 選ぶときに見るべきポイント
- 年齢別の選び方
- 交換時期
について、ご紹介します。
是非参考にしてください!
歯ブラシは磨きやすいものを選ぼう
お口のトラブルを予防するには毎日の歯磨きが大切です。
歯ブラシはあくまで道具なので、正しい歯磨きを身につけ、継続することが重要になってきます。
そのため、使いやすいものであれば基本的にはどれを使っても大丈夫です。
とはいえ、歯ブラシの形状によっては、口内を傷つける恐れがあり、汚れが落としづらいこともあります。
しっかりと汚れを落とす歯磨きの技術をつけるのが大切ですが、その上で歯ブラシの特徴を知ってると良いですね。
歯ブラシを選ぶときに見るべき4つのポイント
まずは、歯ブラシを選ぶときに見るべきな以下の4つのポイントについて解説します。
- ヘッドの大きさ
- 毛の硬さ
- 毛先のタイプ
- 柄の形
【ポイント1】ヘッドの大きさ
歯ブラシ選びで唯一大切なポイントがヘッドの大きさです。
ヘッドは、小さめのものを選びましょう。
というのも、小さいヘッドであれば、細かいところや歯と歯の間まで丁寧に磨くことができます。
逆に、ヘッドが大きいと、奥歯や歯の隙間をうまく磨けず汚れも残りやすいので、トラブルにリスクも高まる可能性があります。
しっかり汚れを落とせて、歯の隙間などを丁寧に磨けるヘッドのサイズを選ぶ事が大切です。
【ポイント2】毛の硬さ
歯ブラシの毛の硬さは、主にふつう、やわらかめ、かための3種類あります。
ブランドや製品によって硬さは様々ですが、一般的におすすめな硬さは「ふつう」・「やわらかめ」タイプです。
普段の磨き方が弱く、なかなか汚れが落ちない場合はふつうがおすすめです。また、歯ぐきが弱い人は、口内を傷つけにくいやわらかめの歯ブラシが良いですね。
かための歯ブラシは、歯垢(プラーク)を落としやすいですが、歯や歯ぐきがすり減るリスクがあるので避けたほうがよいでしょう。
1度、歯や歯ぐきが削られてしまうと、元に戻らない可能性があります。お口に負担をかけないため、硬すぎる毛はおすすめしません。
【ポイント3】毛先のタイプ
毛先のタイプは、形と太さを選べます。
様々なタイプがありますが、万能なものはないので、磨きやすいものをを選びましょう。
毛先のタイプ別に特徴をご紹介します。
毛先のタイプ | 特徴 | |
全体の形状 | 平ら | ・歯に均等に歯ブラシが当たる ・バランスよく歯垢(プラーク)が落とせる |
山切りカット | ・歯と歯の間の汚れを取れる ・歯周ポケットも磨きやすい |
|
毛の太さ | 太い | ・硬くなった歯垢(プラーク)が落としやすい |
細い | ・歯周ポケットを磨きやすい ・コシが弱いと歯ぐきを傷つけにくい |
基本的に使いやすいもので構いませんが、特長を頭に入れて選んでもよいでしょう。
【ポイント4】柄の形
柄の形も、ブランドや製品によって様々な特徴があります。基本的には自分が使いやすい柄の形であれば問題ありません。
最近は、持ちやすいようにカーブがあったり突起がついていたりするものや、デザインがおしゃれなものまであります。
気に入ったもので構いませんが、持ちづらかったり奥歯が磨けなかったり、余計な力が入ってしまったりする歯ブラシは避けましょう。
持ってみて、1番磨きやすい形を見つけることが大切です。
【年齢別】おすすめの歯ブラシの選び方
続いては、年齢別のおすすめの歯ブラシの選び方をご紹介します。
赤ちゃん
乳歯が生えそろう前は、以下の特徴がある歯ブラシを選ぶといいでしょう。
- 毛はやわらかめ・小さめ
- ヘッドは小さめ
- ハンドルが曲がる
- 柄は握りやすい
突然歯磨きを始めると子どもが嫌がることが多いです。
乳歯が生えてきたら、まずはガーゼや指で触れるなど口を触られることに慣れさせます。
歯が増えてきたら、少しずつ歯ブラシに慣れさせていきましょう。
ハンドルはまっすぐで太めの子どもが持ちやすいものが良いですが、転んで喉に刺さらないよう曲がるタイプにしてください。
子ども(3〜5才)
3〜5才の子どもは、以下の特徴がある歯ブラシを選ぶと良いでしょう。
- 毛はやわらかめ・短め
- ヘッドは小さめ
- ハンドルは曲がる
- 柄は握りやすい
乳歯がしっかりと磨ける歯ブラシを選ぶといいですね。
子どもが持ちやすく、小さな口でも入るヘッドの歯ブラシを選びましょう。
この時期は、歯ブラシを噛んでしまうことも多く、すぐに毛先が開いてしまうため、頻繁に交換すると良いですね。
まだ、この年齢の子どもは、歯磨きを持って走る可能性もがあります。万が一のためにハンドルも曲がるものにすると、転んで喉に刺さらないので安心です。
▼お子様を歯磨き好きにするコツ▼
>>【幼児向け】歯磨きのコツは?嫌がる子どもを歯磨き好きにするポイントも紹介
子ども(6〜12才)
6〜12才の子どもは、以下の特徴がある歯ブラシを選ぶと良いでしょう。
- 毛はやわらかめ〜普通・短め
- ヘッドは小さめ
- 柄はまっすぐで握りやすい
乳歯から永久歯に生え変わる期間は、むし歯のリスクが高まる時期。普段よりていねいな歯磨きが必要なので、歯の隅々までしっかり磨ける歯ブラシを選びましょう。
ヘッドが小さめで柄がまっすぐで奥まで届くものだと、奥歯も磨きやすく磨き残しが少なくなります。
大人
大人は目的に合わせて歯ブラシを選択しましょう。基本的は使いやすいもので構いません。
繰り返しになりますが、歯茎を傷つけないために硬めの歯ブラシは避けてください。
たとえば歯周病予防をメインにしたい場合は、毛はやわらかめ・細めのものを選びましょう。
歯周病は、歯や歯ぐきが腫れて起こる場合も。そのため、歯磨きで歯茎を傷つけないことが予防につながります。
むし歯予防の場合は、毛はふつう、ヘッドは小さめのものを選びましょう。
むし歯はの原因は歯垢(プラーク)。ふつうの歯ブラシのほうが歯垢(プラーク)をしっかり取り除きやすいです。
高齢者
高齢者の方は、毛はやわらかめ・細めのものを選びましょう。
年を重ねるごとに歯や歯ぐきが弱くなっているので、傷つけないようにやわらかい毛がいいですね。
歯を小刻みに動かしたり力加減が難しい場合もあるので、握りやすい柄のものを探しましょう。
普通の歯ブラシで丁寧に歯磨きができることが前提ですが、補助として超音波ブラシを使ってみるのも良いですね。
歯ブラシの交換時期
歯ブラシは、1ヶ月に1度を目安に交換しましょう。
歯ブラシは毎日口の中の雑菌や汚れを落とすのに使うもの。いくら洗って乾かしていても、ブラシに菌が繁殖してしまいます。
また、毛先が開いたら交換するようにしましょう。
毛先が開いたまま歯磨きをすると、汚れを落としづらいだけでなく、歯や歯ぐきを傷つける恐れもあります。
ですので、1ヶ月に1回は歯ブラシを交換すると良いでしょう。
日々の歯磨きとともに定期検診もご利用ください
歯ブラシは歯磨きをするための道具。汚れを落とせるものであれば、そこまでこだわらなくても大丈夫です。
大切なのは、自分で使いやすい歯ブラシを選び、毎日正しい歯磨きで汚れを落とすことです。日々、丁寧な歯磨きを習慣づけ、トラブル予防につなげましょう。
また毎日の予防に加えて定期検診を受けると、歯磨きのクセや磨き残しに気づくきっかけになります。
磨き残しを確認した上での歯磨き指導や歯石の除去もできるので、予防歯科をお気軽にご利用ください。
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