皆さんこんにちは。
むかえ歯科・小児歯科です。
「八重歯を矯正したい」と、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
実際、歯ががたがたしている人のなかで、八重歯が原因となっているケースは多いです。
この理由は、犬歯が前歯のなかで最後に生え変わるためです。
顎が小さいと前歯の永久歯と奥歯に挟まれて、歯が生えるスペースがなくなってしまいます。
その結果、叢生(がたがたの歯並び)になってしまいます。
この記事では、八重歯の矯正について
- 種類
- 範囲
- 抜歯の有無
などについて解説します。
「八重歯を治したいけどどんな治療をするのか不安」「歯並びを気にせずに思いっきり笑いたい」と考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。
八重歯を矯正する3つのメリット
八重歯を矯正するには、主に以下3つのメリットがあります。
- 歯並び・噛み合わせが改善する
- 虫歯や歯周病になりにくくなる
- 唇や口内の傷が減る
「矯正を始めるか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
【メリット1】歯並び・噛み合わせが改善する
八重歯を矯正することで、歯並びがよくなります。
口元にコンプレックスを感じていた人にとっては、うれしい効果です。
また、噛み合わせがよくなれば、顔の歪みや肩こり、頭痛が改善される場合があります。
なお、日本では、八重歯が「かわいい」と言われることがあります。
しかし、海外では牙に見えるという理由から嫌われる傾向にあります。
近年は、グローバル時代です。
国内だけでなく海外でも活躍したい人は、八重歯を矯正しましょう。
【メリット2】虫歯や歯周病になりにくくなる
八重歯が重なっている部分は、汚れが溜まりやすいです。
加えて、歯ブラシも届きにくいため、口内トラブルにつながりかねません。
八重歯を矯正して歯並びを整えることで、汚れが溜まりにくく、きれいにしやすい状態を作れます。
その結果、虫歯や歯周病などのトラブルを軽減できます。
▼虫歯になりやすい人の特徴を知りたい方はこちら▼
>>【要チェック】虫歯になりやすい人の特徴7選!口内トラブルを避ける3つの対処法を解説
【メリット3】唇や口内の傷が減る
八重歯は犬歯が前に出ているため、唇や口内を切ってしまいやすいです。
切り傷から細菌が入り、口内炎につながる場合があります。
八重歯を矯正することで、歯が正しい位置に収まります。
結果、唇や口内が傷つく機会が減ります。
八重歯の矯正方法の種類3選
八重歯を矯正する方法は、主に以下の3つに分けられます。
- 表側矯正(ワイヤー矯正)
- 裏側矯正(ワイヤー矯正)
- マウスピース
各方法について詳細を説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
【矯正方法1】表側矯正(ワイヤー矯正)
メリット | ・対応できる症例が多い ・舌に干渉しないため、発音・咀嚼への影響が少ない |
デメリット | ・矯正器具を装着しているのが目立ちやすい ・口を閉じた際に唇が器具で盛り上がる |
矯正費用の目安 | 60~130万円 |
治療期間の目安 | 約2年 |
表側矯正は、歯の表側にブラケットと呼ばれる器具を装着する矯正方法です。
対応できる症例が幅広く、多くの歯科医院で採用されています。
表側に器具を装着するため、矯正していることが目立ちやすいです。
また、口を閉じた際に唇が器具で盛り上がり、違和感を覚える場合があります。
▼ワイヤー矯正について知りたい方はこちら▼
>>ブラケット矯正のメリット3選!治療を受ける前に知っておきたい3つの注意点を解説
【矯正方法2】裏側矯正(ワイヤー矯正)
メリット | ・外から器具が見えないため、矯正しているのがバレにくい ・出っ歯の原因となる舌癖の改善効果が見込める |
デメリット | ・舌や口内に違和感を抱きやすい ・表側矯正よりも費用が高く、治療期間が長くなりやすい |
矯正費用の目安 | 100~170万円 |
治療期間の目安 | 約3年 |
裏側矯正は、表側矯正と同じくワイヤー矯正のひとつです。
ブラケットを歯の裏側に装着するのが特徴です。
そのため、器具が目立ちにくいという利点があります。
しかし、表側矯正と比較すると、費用は高くなりやすいです。
場合によっては、40万円以上多くかかる場合があります。
【矯正方法3】マウスピース
メリット | ・マウスピースの取り外しがしやすい ・口内への痛みや違和感が少ない |
デメリット | ・1日20時間以上装着しなければならない ・歯並び次第では治療できない場合がある |
矯正費用の目安 | 60~100万円 |
治療期間の目安 | 約1~2年 |
透明なマウスピースを装着して八重歯を矯正する方法です。
矯正でよく耳にする「インビザライン」は、マウスピース矯正のひとつです。
矯正器具の着脱がしやすいのが特徴です。
また、口内への痛みや違和感が少ないのも利点です。
一方、1日20時間以上装着する必要があります。
取り外しがしやすい分、自分で矯正を管理しなければなりません。
八重歯を矯正する範囲は2つ
八重歯を矯正する範囲は、主に以下の2点です。
- 全体矯正
- 部分矯正
それぞれ使用されるシーンやメリットなどを解説します。
【矯正範囲1】全体矯正
歯の全体を動かして矯正をおこなう方法です。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正、どちらにも対応しています。
全体的に矯正をすることで、奥歯から歯並びを整えられます。
一方、費用は高価になりやすいです。
【矯正範囲2】部分矯正
歯並びを部分的に矯正する方法です。
「八重歯だけ」「前歯だけ」など、気になる箇所だけを治療できます。
部分矯正ができるのは、ワイヤー矯正(表裏の両方)が一般的です。
全体矯正と比較すると、期間が短かったり費用を抑えたりできます。
ただし、噛み合わせは治りません。
歯並びの状態によっては、全体矯正のほうが適している場合があります。
八重歯の矯正に抜歯は必要?
矯正と聞くと「抜歯が必要なのではないか」と疑問を抱いている方がいるのではないでしょうか。
こちらでは、八重歯の矯正について、以下を解説します。
- 抜歯が必要なケース
- 抜歯が不要なケース
なお、抜歯が必要かどうかは、歯並びの状態によって異なります。
そのため、歯科医師に判断を仰ぎましょう。
抜歯が必要なケース
八重歯が生えている位置が悪かったり、他の歯に深く重なっていたりする場合は、抜歯が必要と判断されやすいです。
なお、抜歯する際には、八重歯そのものは抜かないケースが多いです。
主に、前から4番目の第一小臼歯を抜歯します。
抜歯が不要なケース
八重歯の重なりが浅い場合は、抜歯をせずに矯正をします。
抜歯をしないケースだと歯の両サイドを0.2〜0.5mm程度削る「 ディスキング」と呼ばれる方法が採用されます。
前歯6本を削ることで、歯を動かすスペースを確保する仕組みです。
八重歯の矯正を検討しているのなら歯科医院へご相談ください
八重歯の矯正方法は、表側矯正と裏側矯正、マウスピースにわけられます。
さらに、矯正する範囲や抜歯の有無など、選択肢は幅広いです。
八重歯の状態によって、どのように矯正をしていくのかが異なります。
そのため、矯正方法や範囲などについて迷った際には、お近くの歯科医位へご相談ください。
※コラムをご覧いただいた方からのご連絡が増えており、治療が必要な方のお電話が繋がりにくくなっています。当院での治療を検討していない患者様による、ご質問だけのお電話はお控えください。