歯周病の原因とは?症状や治療方法、予防法まで徹底解説

口のトラブルの中でも代表的な歯周病。言葉は知ってるけど原因や症状が詳しくわからないという人も多いですよね。

歯周病は初期の状態で気づきにくく、放っておくと歯を失う原因になる病気です。そのため、歯周病の原因や症状をしっかり把握して、取り返しがつかない状態になる前に対処しましょう。

この記事では、

  • 歯周病の原因
  • 歯周病の症状
  • 歯周病の治療法
  • 予防法

について解説します。

ぜひ参考にしてください!

歯周病とは

歯周病とは、歯の周りの組織に炎症が起きている病気のことです。

簡単に言うと、歯を支える歯ぐき(歯肉)や骨(歯槽骨)が壊されている状態。さらに、症状の進行度によって2つの病気にわかれます。

炎症が歯ぐき(歯肉)だけに留まっている状態が歯肉炎。骨(歯槽骨)まで広がっている状態が歯周炎です。

歯周病は、痛みがなく静かに進行するのが特徴。腫れや出血、歯のぐらつき等で気づいたときには、骨(歯槽骨)まで炎症が広がっている場合もあるのです。

そのまま重症化すると、歯のぐらつきが強くなったり、物が噛めなくなり、歯が抜け落ちてしまうこともあります。

歯周病は大人はもちろん、小中学生でもかかる可能性があります。症状は全身に影響することもあるので、原因を理解したうえで予防に務めましょう。

歯周病の原因

歯周病の主な原因は歯垢(プラーク)ですが、その中でも直接的なものと間接的なものがあります。

ここでは、それぞれについて詳しく解説します。

直接的な原因

歯周病になる直接的な原因は歯垢(プラーク)です。

歯垢(プラーク)とは、細菌の塊のようなもの。中にある細菌が出す毒素により、歯の周りに炎症を起こし歯周病になってしまいます。

そのため、歯周病を予防するには、歯垢(プラーク)をしっかり落とすことが必要です。歯磨きをするときは、汚れが溜まりやすい歯と歯ぐきの間を特に注意しましょう。

うがいしただけではなかなか取れないので、しっかり歯ブラシで磨くことが大切です。しっかり汚れを落とせないと、歯垢(プラーク)は歯石に変わってしまい、歯科医院でのクリーニングでないと落とせなくなります。

歯に歯石が付いていると歯周病の原因となる毒素が出続け、症状が悪化してしまいます。この状態になる前に、普段からしっかりとお口を清潔に保ちましょう。

▼歯磨きをするタイミング・習慣に関するコラム▼
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間接的な原因

歯周病は、口内環境や生活習慣によって悪化しやすくなります。

悪化の原因となりうる口内環境には、口呼吸があげられます。口が空いていると、口内が乾燥して歯垢(プラーク)が溜まりやすい状態になってしまうのです。

歯並びが悪い方も要注意。歯磨きが不十分で磨き残しが出やすく、歯周病の原因となる歯垢(プラーク)がつきやすくなってしまうからです。

また、生活習慣も歯周病に影響します。ストレスや睡眠不足、食生活の乱れが続くと、体の免疫力が弱まります。その結果、歯や歯茎も弱くなる可能性があり、歯周病が悪化しやすくなるのです。

そのほか、喫煙者は血流が悪くなり、細菌への抵抗力も弱まるため、治りづらい傾向にあります。

歯周病の進行と症状

歯周病は進行状態によって歯肉炎と歯周炎にわけられます。それぞれの症状を解説します。

【歯周病の初期段階】歯肉炎

歯肉炎とは、歯ぐき(歯肉)に炎症が起こった歯周病の初期段階です。

症状は、

  • 歯と歯ぐきの間が腫れる
  • 触れると出血
  • 健康な状態と比較すると歯ぐきが盛り上がって歯肉溝(歯肉ポケット)が深くなるなどがあります。

歯肉炎は痛みをそれほど感じない場合が多く、症状に気づかずに放置してしまう人も少なくありません。

しかし、そのままだと気づかないうちに進行して、病状が悪化してしまう可能性があります。

この段階では、早く発見して歯と歯の周りを清潔にし、歯垢(プラーク)を取り除くことで健康な状態に戻すことも可能です。そのため、少しでも違和感がある場合や、歯周病の症状に当てはまる場合は、歯科医院に相談しましょう。

【進行した歯周病】歯周炎

歯周炎とは、歯肉炎がさらに進行した状態です。

症状は、

  • 歯ぐきの腫れや出血
  • 歯が揺れる
  • 歯周ポケットから膿が出る

などがあります。

歯周炎は歯周ポケットがさらに深くなり、隙間に歯垢(プラーク)が侵入しやすくなった状態です。

歯垢(プラーク)が侵入することにより、歯を支えている骨が破壊されて、歯がグラグラと揺れ始めるのです。場合によっては、歯が抜けてしまう可能性もあるので、少しでも症状がある場合は歯科医院に相談しましょう。

歯周炎は、症状の進行具合でさらに軽度・中等度・重度にわけられます。急速に重度の症状まで進行した場合は、強い腫れや痛みを伴う場合もあります。

歯周病の治療法

次に歯周病の治療法についてご紹介します。内容は基本治療と外科治療にわけられます。

基本治療では歯石や歯垢を除去

まずは、検査をしてどれくらいの進行度かをチェックします。検査後は、進行度に関わらず一度基本治療をおこなうことが多いです。

基本治療では、

  • 歯垢(プラーク)や歯石の除去
  • 歯の滑沢化
  • 噛み合わせの調整

などを行います。

まずは、歯についた歯垢(プラーク)や歯石を取り除きます。さらに、歯表面を綺麗にすることにより、歯垢(プラーク)がつきにくくなるようにします。

また、噛み合わせがずれている場合は調整します。実は、歯周病の進行につれて、噛み合わせにも影響することがあるからです。そのままにすると、歯周病をさらに悪化させる可能性もあるため、同時に治療していきます。

基本治療で症状が改善され、ポケットの深さが浅く維持されれば、定期検診に移り経過を観察します。

外科治療

歯周基本治療を行っても症状が改善されない場合や、歯周ポケットが深い場合は、歯周外科治療を行う場合があります。

外科治療とは、歯茎を切り開いて中に溜まった歯石を取り、元に戻す治療です。歯周ポケットが深くなってくると表面から歯石は取り切れません。そのため、歯茎を切り取って歯石を取る必要が出てきます。

ただし、痛みを伴い恐怖感が強いのがデメリット。保険適用の治療で、海外では一般的な方法ですが、日本では断る方もいらっしゃいます。

また、歯周組織再生療法という治療が適用できる場合も。これは、歯を支えている歯周組織を再生し修復させる方法です。一部分だけ骨が減っている場合に限りますが、ある程度骨や歯ぐきを修復できる可能性もあります。

しかし、あまりに重度な歯周病まで進行していると、このような治療も困難になります。進行する前に歯科医院を受診していただくのがおすすめです。

歯周病の3つの予防法

次に歯周病の以下の3つの予防法についてご紹介します。

  1. 丁寧な歯磨きをする
  2. 生活習慣を見直す
  3. 定期的に歯科医院で歯石を取る

【予防法1】丁寧な歯磨きをする

歯周病の原因となる歯垢(プラーク)は、口の中が十分に清掃されていないことで増えていきます。

そのため、毎日丁寧な歯磨きをして口の中を清潔に保つことが、歯周病の予防になるのです。

汚れは、歯と歯ぐきの間など歯ブラシが届きづらい場所に多くできるので、意識して磨くといいですね。

また、寝ている間は唾液の分泌量が落ちるので、夜の歯磨きは特に丁寧に行いましょう。

歯科医院でブラッシング指導を受けると、磨き残しや歯磨きのクセを教えてもらえます。正しい歯磨きの方法も教えて貰えるので、活用してみてください。

【予防法2】生活習慣を見直す

生活習慣に問題があると、免疫力が落ちて歯周病にかかりやすくなります。

  • 疲れやストレス
  • 偏りのある食生活
  • 喫煙の習慣

に心当たりがある方は要注意です。

まずは疲れやストレスを溜め込まないようにしてください。免疫力を高めることも歯周病予防につながるので、規則正しい生活や十分な睡眠をとることが大切です。

また、栄養バランスのとれた食事をとることにより、免疫力を上げ細菌に負けない体を作ることができます。

なお、アルコールやタバコは歯周病を悪化させる原因と言われているので、過剰摂取しないようにしましょう。

【予防法3】定期的に歯科医院で歯石を取る

ワンシーズン1回くらい歯科医院でみてもらい、歯垢(プラーク)や歯石を取ってもらいましょう。

なかなかセルフケアでは、汚れを落としきることができません。歯科医院では、スケーリングやPMTCといった方法で、歯垢(プラーク)や歯石を落とす処置を行います。
また、歯科医院にお越しいただくことで万が一お口にトラブルが合ったときの早期発見にもつながります。

定期的に歯科医院へお越しください

歯周病は自分では気づかないうちに、進行する場合があります。

セルフケアでの対処が難しい場合があるので、定期的に歯科医院でチェックしてもらうと安心です。歯周病以外のお口のトラブルも早期に発見できる場合があるので、一石二鳥ですね。

そのほか、日々の生活や習慣を意識すれば、歯周病予防に繋がります。今のお口のケア方法が正しいか確認するためにも、歯科医院をご活用ください。

当院の歯周病治療もご利用ください。

※コラムをご覧いただいた方からのご連絡が増えており、治療が必要な方のお電話が繋がりにくくなっています。

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