皆さんこんにちは。
むかえ歯科・小児歯科です。
「インプラントをしたいけど違和感とかあるのかな?」と、インプラント治療に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。
インプラントによる違和感の有無は、治療前の方には気になるポイントだと思います。
痛みや痺れを感じことがあるのなら、不安になってしまうでしょう。
すでにインプラントをしていて変な感じがあるならば、歯科医院にいってお口の状態を確認してもらうことをおすすめします。
この記事では、インプラントの違和感について
- 原因
- 対処法
- 和らげる方法
などを、歯科医が解説します。
インプラント治療を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。
インプラント後の違和感はある?いつまで続くのか解説
インプラントの治療は外科手術です。
治療してから2~3日程度は、痛みや腫れなどの違和感を抱く場合があります。
インプラントの本数次第では、1週間程度かかることもあります。
適切なインプラント治療をしてもらい、治療後のケアもきちんとおこなっていれば、基本的に問題はありません。
しかし、違和感が続く場合は、インプラントにトラブルが起きている可能性があります。
特に、痺れや麻痺などがある場合は、神経が傷ついている可能性が考えられます。
このように、インプラント治療がうまくいっていない場合にも違和感を抱くケースがあります。
そのため、治療後に不安を感じることがあれば、歯科医院で症状を診てもらいましょう。
▼インプラントの失敗するリスクについて詳しく知りたい方はこちら▼
>>【治療前に確認】インプラントのリスクと4つの失敗例
インプラントによる違和感の6つの原因
インプラントによる違和感は、主に、以下6つの原因が考えられます。
- 歯があることに慣れていない
- インプラント周囲炎を発症している
- インプラントがゆるんでいる
- インプラントが摩耗している
- インプラントが適切に埋入されていない
- インプラント直後でダメージを受けている
順番に見ていきましょう。
【原因1】歯があることに慣れていない
インプラント直後は、トラブルが起きていなくても違和感を抱くことが多いです。
原因は、インプラントがあることに慣れてないためです。
元々歯がなかったので、いつもと違う感じがします。
たいていの場合は、生活してるうちにすぐに慣れてきて、違和感もなくなっていくでしょう。
【原因2】インプラント周囲炎を発症している
インプラント周囲炎になっている場合に、違和感を覚えることがあります。
インプラント周囲炎とは、歯周病のような病気です。
進行することでインプラントがぐらついてくることもあります。
また、歯茎の腫れや出血から症状を感じる場合もあります。
インプラント周囲炎を治すことで違和感が無くなるので、歯科医院に相談してください。
【原因3】インプラントがゆるんでいる
インプラントの結合部分のネジがゆるむことによって、違和感を抱くこともあります。
この場合、インプラント自体がぐらついているわけではありません。
しかし、食べ物を噛んだときなどに、安定しない感じがします。
これは、インプラントのネジさえ締め直せば改善するものです。
なお、ネジが緩む原因は、噛み合わせが合っておらず、歯にかかる負担が偏るからです。
歯科医院にて、インプラントの調子とともにかみ合わせを確認してもらいましょう。
【原因4】インプラントが摩耗している
インプラントが摩耗することで違和感を感じることもあります。
寝ている時の歯ぎしりや、噛み合わせの偏りなどで、インプラントに負担がかかることで摩耗していきます。
また、強い力で食いしばることも負担をかける原因です。
噛み合わせの偏りや、普段の癖を治すことで、違和感もなくなっていくでしょう。
【原因5】インプラントが適切に埋入されていない
そもそも、インプラント治療で、インプラントが適切に埋入されていない場合も、違和感の原因になります。
インプラントが適切な位置・深さに埋入されていないと、他の歯の歯根や神経に触れて、違和感や痛みが生じる場合があります。
治療後の違和感が続いていて他の問題がない場合には、インプラントのポジションが悪い可能性があります。
インプラントを1度撤去し、再手術が必要の場合もあるので、まずは歯科医院に相談しましょう。
【原因6】インプラント直後でダメージを受けている
インプラント治療は外科手術にあたります。
歯茎を切開したり、顎の骨に穴を開けたりして、インプラントを埋め込みます。
体に負担がある治療のため、手術直後は違和感を抱く場合があります。
なお、顎に痺れを感じる場合は、手術によって神経が傷ついていることが考えられます。
不安を感じたら、治療を受けた歯科医院で状態を診てもらいましょう。
インプラントの違和感がある場合の対処法
歯磨きをしたときに出血がある場合や、歯茎が腫れている場合には、すぐ歯科医院へ行きましょう。インプラント周囲炎の可能性が高いので、早めに治療をしてもらってください。
その他、表面的な症状はないがなんとなく変な感じがする場合は、定期検診時にみてもらうことをおすすめします。
違和感が強かったり、痛みが続く場合には、すぐに歯科医院で診てもらいましょう。
インプラント治療後の違和感を和らげる3つの方法
インプラント治療後の違和感を和らげるには、主に以下3つのポイントがあります。
- 定期的にメンテナンスへ行く
- 歯磨きを毎日おこなう
- インプラント周辺の衝撃を避ける
これらの方法は、インプラントの寿命を延ばすことにもつながります。ぜひ参考にしてみてください。
【方法1】定期的にメンテナンスへ行く
インプラントの治療が終わっても、継続的に定期メンテナンスへ行きましょう。
定期メンテナンスでは、口内を清潔に保ってもらうことで、インプラント周囲炎やトラブルの予防につながります。
また、症状の早期発見にもつながるので、何かあってもすぐに対処することが可能です。
【方法2】歯磨きを毎日おこなう
いくら定期メンテナンスをおこなっても、毎日のケアを怠っていたら、インプラント周囲炎などのトラブルが起こる可能性があります。
インプラントのトラブルだけでなく、他の健康な歯を守るためにも、毎日歯磨きなどのケアをして、予防しましょう。
▼歯磨きのタイミングについて詳しく知りたい方はこちら▼
>>歯磨きのタイミングは3つ!食後30分以内は控えたほうが良いのかも解説
【方法3】インプラント周辺の衝撃を避ける
インプラント治療後を快適に過ごすためには、治療部分に力が加わるのを避けましょう。
インプラントを埋め込んだ場合、顎の骨のと結合するまでに時間がかかるためです。
数カ月〜半年程度の時間が必要です。
インプラント周辺に衝撃が加わると、顎の骨との結合が妨げられて違和感を覚える原因になります。固い食べ物を避けたり、歯ぎしりの癖があれば歯科医院でマウスピースを作成してもらったりしましょう。
▼インプラントを長持ちさせる方法を知りたい方はこちら▼
>>【10年以上使うために】インプラントを長持ちさせる方法や寿命を縮める原因を解説!
インプラントの違和感を抱いたら気軽に歯科医院へご相談ください
トラブルがない限り、基本的には違和感を抱かず、快適に過ごせるのがインプラントです。
しかし、癖や日頃のケアができていないことでのトラブルや、インプラント治療のできによって、違和感を抱くこともあります。
「いつもと何かちがうな」と思った場合は、気軽に歯科医院へご相談ください。
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