【注意】歯周病になりやすい人の特徴10選!治療法や予防方法を解説

皆さんこんにちは。
むかえ歯科・小児歯科です。

自分は歯周病になりやすいのでは?と、不安に思っている方もいるのではないでしょうか。

歯周病は、日本の成人の約8割が発症しているといわれている病気です。
症状が進行した結果、自分の歯を失ってしまうことにもなります。

この記事では、歯周病になりやすい人の特徴を紹介します
知っておくことで自分の行動や生活習慣を見直すきっかけになり、病気を未然に防げるでしょう。

歯周病の治療法についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

監修者:迎 和生
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。

歯周病になりやすい人の特徴10選

歯周病になりやすい人は、主に以下の特徴があります。

  1. 歯磨きの習慣がない
  2. 歯医者の定期検診に行っていない
  3. 被せもの・詰めものがあっていない
  4. タバコを吸っている
  5. 歯並びが悪い
  6. 糖尿病がある
  7. 口呼吸をしている・口を開ける習慣がある
  8. 歯ぎしりをしている
  9. 妊娠中である
  10. ストレスを溜めている

どれか1つでも当てはまった方は、注意が必要です。ぜひ確認しておきましょう。

【特徴1】歯磨きの習慣がない

歯周病の最大の原因は、歯垢です。

歯磨きをしないと口の中に歯垢が残った状態になります。
歯垢が残ると歯肉炎と呼ばれる炎症が起こり、歯周病になりやすい状態を作ってしまいます。

なお、歯磨きをしていてもきちんと磨けていないと意味がありません
磨き残しがないように、丁寧に汚れを落としましょう。

【特徴2】歯医者の定期検診に行っていない

歯医者になかなか行かない人は、歯周病になりやすいです。

歯磨きをよくしていても、歯垢はどうしても残ってしまいます。
残った歯垢は歯石になるため、歯周病の発症につながります。

なお、一度できた歯石は、歯科医院でしか除去できません
そのため、定期的な検診が必要になります。

▼歯石を放置する危険性について知りたい方はこちら▼
>>歯科医院が解説】歯石を放置するリスク4選!予防方法や除去するための治療法も紹介

【特徴3】被せもの・詰めものがあっていない

被せものや詰めものがあっていないと、歯と歯の間に段差が生まれます
結果、歯ブラシで届きにくい部分ができるため、歯垢が残りやすくなります。

また、被せもの・詰めものがあっていないと口に違和感を覚えることが多いです。
「噛み合わせがおかしい」と感じる場合は、治療を受けた歯科医院で状態を診てもらいましょう。

【特徴4】タバコを吸っている

タバコに含まれるニコチンは、歯茎の血液の流れを悪くしてしまう原因です。

歯茎に酸素や栄養が行き届かなくなるため、唾液の出る量が少なくなってしまいます。
結果、歯に歯垢がつきやすくなり、歯周病の原因になりえます

また、タバコを吸うと、細菌と戦う白血球の働きが低下します
免疫力が弱まるため、歯周病になりやすくなります。

【特徴5】歯並びが悪い

歯並びが悪いと、歯が重なり合った部分に汚れが溜まりやすいです。
磨き残しができ、歯周病になりやすくなります。

歯並びが悪い方は、早めに歯科医院で治療を受けることが大切です。
放置したままだと、顎関節症になりやすかったり、頭痛・肩こりになりやすかったりします。

▼歯並びの種類や放置するリスクについて知りたい方はこちら▼
>>かみ合わせ治療は重要!受けないデメリットや治療方法を解説

【特徴6】糖尿病がある

糖尿病の方は、体の免疫力や修復力が下がります。そのため、発症した歯周病を悪化させる原因になりえます。

さらに、血糖値が高くなると、唾液の分泌量が減ります。口のなかが乾くため、歯周病菌が増えやすくなるのも、悪化の原因です。

【特徴7】口呼吸をしている・口を開ける習慣がある

口呼吸や口を開ける癖があると、口内が乾燥しやすくなります。
乾燥すると白血球の機能が低下するため、歯周病になりやすい状態を作ってしまいます。

なお、寝ているときに口で呼吸している人も注意が必要です。
お口周辺の筋肉を鍛えたり、夜間口にテープを貼ったりして、口呼吸をしないよう気をつけましょう。

【特徴8】歯ぎしりをしている

歯ぎしりは、歯や歯茎に強い力がかかります。
ダメージを受けるため、歯周病になりやすくなったり、症状が悪化したりする原因になります。

特に、ギシギシと歯を横にスライドさせる歯ぎしりは、歯や歯茎への負担が大きいです。

歯ぎしりが癖になっている方は、歯科医院でマウスピースを作成しましょう
装着することで、歯や歯茎へのダメージを減らす効果が期待できます。

【特徴9】妊娠中である

妊娠中は、女性ホルモンの分泌が活発になります
女性ホルモンが増加していると、歯周病菌が増殖しやすい状態です。

また、妊娠初期だとつわりによる影響で、歯磨きをする回数が減る場合があります
その結果、口内に歯垢が残るのも歯周病になりやすくなる原因です。

妊娠中の歯周病を放置すると、早産や低体重児出産などのリスクが高まります
歯周病を予防したり早期発見したりするため、定期的な歯科検診を活用ください。

【特徴10】ストレスを溜めている

ストレスは、免疫力や唾液の分泌量の低下をまねきます
そのため、歯周病になりやすい状態を作ってしまいます。

加えて、ストレスは歯ぎしりの原因にもなります
歯や歯茎にダメージを与えることにもなるので、日頃からストレスを溜めない工夫が必要です。

歯周病の治し方は主に2つ

歯周病の治し方は、主に以下2つの方法に分けられます。

  1. 基本治療
  2. 外科治療

各治療法について解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

【歯周病の治し方1】基本治療

基本治療では、歯周病の原因となっている歯垢や歯石を除去します
主に、スケーリングという、歯の表面や根の表面の歯垢歯石を器械で取り除く方法が採用されています。

基本治療で、歯周ポケットの深さが2~3mmを維持できれば、定期検診に移行して様子を見ます。

ただし、治療がひと段落したからといっても油断は禁物です。
歯磨きを徹底したり、きちんと検診に通ったりして、歯周病が再発しないよう気をつけましょう。

【歯周病の治し方2】外科治療

歯周病の症状が進んでいたり、基本治療による改善が難しかったりする場合は、外科治療をおこないます。

具体的には、特殊な材料を用いて、部分的に失われた骨を再生させる手術をします
また、歯茎を切り開いて歯石を取ります。

外科治療は体に大きな負担がかかるため、症状が軽いうちに歯周病治療を始めるのが好ましいです。
そのため、お口に違和感があれば、早めに歯医者で状態を診てもらいましょう。

【なりやすい人は注意】歯周病を予防する3つの方法

歯周病を予防するためには、主に以下3つの方法があります。

  1. 歯磨きを習慣づける
  2. 生活習慣を見直す
  3. 歯医者の定期検診を受ける

お口の健康を守るためには、ぜひ押さえておきましょう。

【予防方法1】歯磨きを習慣づける

歯垢が残ると歯周病になりやすいです。
そのため、歯磨きをする習慣を意識しましょう

具体的には、毎日3回の歯磨きを心がけます。

特に、就寝前は10分間を目安に、念入りなブラッシングをしましょう
寝ているときは唾液の分泌量が減り、菌が繁殖しやすいためです。

▼正しい歯磨きの方法について知りたい方はこちら▼
>>1回の歯磨きの時間は10分以上必要!正しいブラッシングや意識することを解説

【予防方法2】生活習慣を見直す

体の免疫力が落ちてしまうと、歯周病になりやすくなります。
そのため、生活習慣を見直すことが大切です。

たとえば、以下の行動を意識しましょう。

  • ストレスを溜めない
  • 喫煙・飲酒を減らす
  • バランスのよい食事を目指す

これらは、体や心の健康を保つことにもつながります

【予防方法3】歯医者の定期検診を受ける

定期検診は、歯周病だけでなく虫歯の予防にもつながります。
そのため、特にお口に異常がなくとも定期的に通うのが好ましいです。

定期検診では、クリーニングを受けたり歯石除去したりします。
これにより、歯周病だけでなく虫歯の予防効果が期待できます。

歯医者の定期検診は、3ヶ月に1回のペースで通いましょう

歯周病になりやすい人は定期的な歯科検診を受けましょう

歯周病になりやすい人は、歯磨きの習慣がなかったり、歯科医院の定期検診に行っていなかったりするなどの特徴があります。
歯に歯垢や歯石がある状態だと発症しやすいため、注意が必要です。

歯周病を放置したままにすると、症状が悪化して自分の歯を失うことになります。
自然に治ることはないため、早めに歯科医院で治療を受けることが大切です。

また、定期的な検診で歯や歯茎の状態を診てもらうことも重要です。
歯周病を予防し、お口の健康を保ちましょう。

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