歯周病を予防にマウスウォッシュは効果的?デンタルリンスとの違いや使い方を解説

皆さんこんにちは。
むかえ歯科・小児歯科です。

今回は、歯周病とマウスウォッシュの関係性についてお話します。マウスウォッシュはうがいをするだけなので、使い方は簡単です。マウスウォッシュを使って、歯周病を予防したいと考えている方もいるでしょう。

本記事では、歯周病を防ぐマウスウォッシュの使い方について解説します。さらに、マウスウォッシュの選び方やデンタルリンスとの違いを併せて紹介します。

歯周病を予防する方法も紹介するので、お口の健康を保ちたい方はぜひ参考にしてみてください。

監修者:迎 和生
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。

マウスウォッシュだけでは歯周病は予防できない

マウスウォッシュだけでは、歯周病予防はできません。なかには歯周病を予防するマウスウォッシュもありますが、基本的には歯磨きすることが前提です。

バイオフィルムと呼ばれる微生物の集合体を先に取らなければ、根本原因となる細菌は取り除けません。

そのため、しっかり歯磨きもすることが大切です。マウスウォッシュは補助として使うと、歯周病予防の効果が期待できます。

【歯周病予防】マウスウォッシュとデンタルリンスの違いは?

マウスウォッシュには、用途の似ているデンタルリンスと呼ばれるものがあります。どのような違いがあるのか気になるところです。

この章では、マウスウォッシュとデンタルリンスとの違いを解説します。

マウスウォッシュ(洗口液)

マウスウォッシュとは、歯磨きをおこなってから使用するものです。歯周病を予防するなら、歯磨きに加えてマウスウォッシュを使いましょう。

成分が行きわたるように、お口の中に含んでから10~20秒ほどうがいすると効果が見込まれます。

デンタルリンス(液体歯磨き)

デンタルリンスは液体歯磨きと呼ばれ、使用してから歯磨きを行うものです。口内全体にデンタルリンスを行きわたらせてブラッシングをします。

歯周病を予防するためのマウスウォッシュの選び方

マウスウォッシュは、ドラッグストアや歯科医院で購入できます。さまざまな商品が販売されているため、どれを選んで良いのか迷います。

この章では、歯周病予防の効果が期待できるマウスウォッシュの選び方を紹介します。主に以下2点を意識しましょう。

  1. 配合されている成分を確認する
  2. 刺激が少ないかどうか確認する

各項目について順番に解説します。

【マウスウォッシュの選び方1】配合されている成分を確認する

マウスウォッシュを選ぶ際には、配合されている成分に着目しましょう。

歯周病予防の効果が期待できる成分は以下3点です。

  • CPC(塩化セチルピリジウム)
  • BTC(塩化ベンゼトニウム)
  • エッセンシャルオイル(チモール、1,8-シネオールなど)

商品の裏面に成分表があるため、購入前には確認すると良いでしょう。

【マウスウォッシュの選び方2】刺激が少ないかどうか確認する

マウスウォッシュの刺激が強ければ、歯茎がダメージを受ける可能性があります。すでに歯茎に炎症が起きている場合は、痛みを感じることもあります。

マウスウォッシュは毎日使うものなので、自分にあった刺激のものを選ぶようにしましょう。ノンアルコール、低刺激タイプのマウスウォッシュを選ぶと刺激を避けられます。

【注意】歯周病・歯肉炎による出血があればマウスウォッシュの使用を控えよう

歯茎から出血を伴うほどの歯肉炎や歯周病がある場合は、使用を控えましょう。マウスウォッシュの刺激によって、痛みを伴うことがあるためです。

歯肉炎や歯周病がある場合は、歯科医院で治療を受けましょう。出血が止まればマウスウォッシュを使用します。

▼歯茎の膿の原因や治療法を知りたい方はこちら▼
>>歯茎の膿はどうしたらいい?原因・治療法とともに応急処置の方法まで紹介

【マウスウォッシュ以外にも】歯周病を予防する4つの方法

歯周病を予防するためには、マウスウォッシュの使用以外にも方法があります。この章では、歯周病の予防方法を紹介します。

主に以下4点です。

  1. 歯磨きを徹底する
  2. 歯間ブラシ・デンタルフロスを使用する
  3. 免疫力を高める
  4. 歯科医院で定期健診を受ける

順番に解説します。

【歯周病の予防方法1】歯磨きを徹底する

歯周病になる原因は歯垢が何残ってしまうことです。そのため、毎日3回の歯磨きを心がけましょう。

特に、就寝前は10分間念入りにブラッシングを行います。就寝中は唾液が少なくなり、細菌が発生しやすくなるためです。

▼歯磨きのタイミングについて知りたい方はこちら▼
>>歯磨きするタイミングはいつがいい?お口の健康を保つブラッシングの習慣とは

【歯周病の予防方法2】歯間ブラシ・デンタルフロスを使用する

普段の歯磨きに加えて、歯間ブラシやフロスを使用しましょう。

歯と歯の間の歯垢を除去でき、歯石を防ぎます。口臭予防にもつながります。

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【歯周病の予防方法3】免疫力を高める

免疫力が落ちてしまうことで、口内トラブルが起こりやすくなります。疲れやストレス、食生活、飲酒・喫煙に気を使うようにしましょう。

加えて、規則正しい生活も重要です。十分な睡眠時間をとり、体を休めましょう。

【歯周病の予防方法4】歯科医院で定期健診を受ける

定期健診を受け、口内の状態を診てもらいましょう。歯科医院でクリーニングを受けたり歯石除去したりすることで、歯周病の予防につながります。

目安としては、3ヶ月に1回のペースで歯科医院にて検診を受けましょう。歯科医院では歯磨き指導もおこなっています。お口のトラブルがない状態でも、定期的な検診を受けてケアの見直しや症状の早期発見につなげましょう。

歯周病やお口の健康でお悩みなら歯科医院へご相談ください

マウスウォッシュで歯周病を予防するためには、歯磨きの後に使用することが効果が期待できます。マウスウォッシュだけでは効果は見込めないので、使い方には注意しましょう。

歯周病は日本の成人の約80%が発症していると言われている病気です。歯科医院で定期的な検診を受け、症状の早期発見につなげましょう。

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