皆さんこんにちは。
むかえ歯科・小児歯科です。
今回は、噛み合わせに違和感を覚えることについて解説します。
歯が浮いたような感じがしたり、上手く噛み合っていない気がしたりして、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
噛み合わせに違和感があると、食事や会話などで苦労することもあるでしょう。
この記事では、噛み合わせに違和感を覚える原因や放置するリスクについて解説します。
違和感を放置したままにすると、歯を失う恐れもあります。
「お口の健康を保ちたい」と考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
総社市の歯科医院「むかえ歯科・小児歯科」院長、歯科医師。
地域に根ざし、子どもから大人までお口の健康をサポート。できる限り歯を残す治療や予防を手掛ける。
噛み合わせに違和感を覚える5つの原因
噛み合わせに違和感を覚える原因は、主に以下の5つが考えられます。
- 歯周病
- 虫歯
- 歯ぎしり・食いしばり
- ストレス・疲労
- 食事
原因別に対処法も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
【原因1】歯周病
歯周病は、歯の周辺や歯茎、歯を支える骨などが溶ける細菌による感染症です。
日本の成人のおよそ80%が発症しているといわれています。
歯周病が進行すると、グラグラと歯が浮いたり動いたりするように感じます。
そのため、噛み合わせに違和感を覚える原因になります。
歯周病は痛みを感じにくく、自覚することが難しい病気です。
「噛み合わせがおかしい」と感じたら、早めに歯科医院で症状を診てもらい治療を受けましょう。
▼歯周病について詳しく知りたい方はこちら▼
>>歯周病の原因は2つ!症状や治療方法、予防法まで徹底解説
【原因2】虫歯
虫歯を放置すると、歯の根に膿が溜まってしまいます。
膿が溜まり続けると根のなかで袋状になり、歯を押し上げます。
結果、歯が浮いたように感じて、噛み合わせに違和感を覚えます。
虫歯が原因の場合は、なるべく早く歯科医院で治療を受けましょう。
放置したままだと、歯を失うことになりかねません。
【原因3】歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは、歯に強い力が持続的に加わります。
歯と顎の骨の間にある薄い組織である歯根膜がダメージを受けた結果、噛み合わせに違和感を覚えます。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、歯科医院でマウスピースを作成しましょう。
歯にひびが入ったり欠けたりするのを防ぐ効果が期待できます。
▼歯ぎしりの原因や治療法について知りたい方はこちら▼
>>【歯科医師が解説】歯ぎしりの原因4選!放置しておくリスクや治し方を紹介
【原因4】ストレス・疲労
ストレスを感じたり疲労が溜まったりすると、体の免疫力が低下します。
免疫力の低下は血液やリンパ液の流れを悪化させ、噛み合わせに違和感を覚えさせます。
また、ストレスは、歯ぎしりや食いしばりの原因にもなりえます。
そのため、日頃からストレスや疲労を解消する工夫が大切です。
【原因5】食事
スルメやおせんべいなど、硬いものを食べ続けると歯根膜がダメージを受けます。
受けたダメージを回復するために、歯根膜に血液やリンパ液が集まります。
その結果、歯が浮いた感じがあり、噛み合わせに違和感を覚えます。
硬いものを食べる際には、噛み合わせに違和感がある歯を使わないよう注意しましょう。
虫歯治療後に噛み合わせの違和感を覚える3つの原因
虫歯を治療したあと、噛み合わせに違和感を覚えている方もいるのではないでしょうか。
「治療を受けたのになぜなのか」と疑問に感じると思います。
こちらでは、虫歯治療後に違和感を覚える原因を3つ紹介します。
- 詰めものや被せものの高さがあっていない
- 抜歯したあとに放置している
- 入れ歯やインプラントが影響している
対処法についても触れているので、ぜひ確認しておきましょう。
【原因1】詰めものや被せものの高さがあっていない
虫歯の治療では、虫歯になった箇所を削り、その部分に詰めものや被せものをします。
詰めもの、被せものの高さが高すぎたり低すぎたりすると、噛み合わせに違和感を覚える場合があります。
詰めものや被せものによって違和感がある場合は、歯科医院で再度調整してもらいましょう。
【原因2】抜歯したあとに放置している
抜歯したあとに治療を放置すると、噛み合わせに違和感を覚えることがあります。
主な原因は、以下のとおりです。
- 抜歯していない歯ばかり使っている
- 抜歯した歯と噛み合っていた歯が伸び出てくる
- 抜歯した歯の両隣が動いたり傾いたりしている
- 歯を失った部分の骨が痩せて歯茎の位置が下がっている
抜歯をすることで、噛み合わせのバランスが悪くなる場合があります。
虫歯治療で歯を抜いたあとは、そのままにするのではなく、歯医者の指示のもと治療を継続しましょう。
【原因3】入れ歯やインプラントが影響している
虫歯の治療で、入れ歯やインプラントをした場合に違和感を覚えることがあります。
たとえば、入れ歯の高さがあっていなかったり、インプラントが骨に定着していなかったりなどです。
入れ歯やインプラントをしたあとに違和感を覚えたら、治療した歯科医院で状態を診てもらうことが大切です。
必要であれば、調整を依頼しましょう。
噛み合わせの違和感を放置するリスク3選
噛み合わせに違和感がある場合、早めに対処する必要があります。
放置しておくと、主に以下3つのリスクがあるためです。
- 虫歯・歯周病になりやすい
- 顎関節症になる
- 見た目の印象が変わる
それぞれのリスクについて、順番にみていきましょう。
【リスク1】虫歯・歯周病になりやすい
噛み合わせに違和感があると、歯と歯の間に溝が生じる場合があります。
そのため、虫歯や歯周病になりやすくなるのです。
病気が原因で噛み合わせに違和感がある場合、症状が余計に悪化する恐れがあります。
すでに虫歯や歯周病になっている方は、すぐに歯科医院で治療を受けましょう。
【リスク2】顎関節症になる
顎関節症とは、顎に痛みを生じる病気です。
噛み合わせに違和感があると口周辺の筋肉に余計な力が加わり、あごに痛みが出ます。
なお、顎関節症は、肩こりや頭痛の原因になる場合があります。
口周り以外の不調にもつながるため、噛み合わせの違和感にはできるだけ早く対処する必要があります。
【リスク3】見た目の印象が変わる
噛み合わせが悪くなると、出っ歯になったり受け口になったりします。
これらの歯の変形は、見た目の印象を大きく変えます。
そのため、コンプレックスに感じる場合があります。
噛み合わせに違和感がある場合は、歯科医院で早めに原因を調べて処置してもらうことが大切です。
▼噛み合わせのその他のデメリットについて知りたい方はこちら▼
>>かみ合わせ治療は重要!受けないデメリットや治療方法を解説
噛み合わせに違和感を覚えたら早めに歯科医院で診てもらおう
噛み合わせに違和感を感じる原因は、歯周病・虫歯や歯ぎしりなどが考えられます。
放置しておくと、症状が悪化したり顎関節症になりやすかったりするため、早めに対処する必要があります。
特に、虫歯や歯周病が原因の場合は、歯を失ってしまうことにもなりかねません。
自分の歯を大切にするためにも、噛み合わせに違和感を覚えたら、早めに歯科医院で症状を診てもらいましょう。
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